- 評価した機関
- (株)評価基準研究所
- 評価結果の確定
- 2025年度
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特に評価の高い点
理念を構造化・実装し自走する組織運営体制が確立できている
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本園は理念やビジョンを掲げるにとどまらず、中長期テーマから単年度計画へ体系的に展開し、会議体での振り返りと運営改善会議での分析を通じて実践へ接続している。未満児・以上児チーム会議やリーダー合同会議での検証は形式的確認に終わらず、具体的改善行動へ結び付いている点が特徴である。さらに、保護者アンケートや第三者評価の結果も分析され、次年度計画や職員研修へ反映されている。制度や仕組みが個人の力量に依存せず循環し、理念実現に向けた取組が継続的に推進されている。これは組織マネジメントにおける本園の最大の強みであり、特徴である。
子どもの健やかな成長を目指し、「食育・徳育・才育・体育・知育」五育を大切にした保育が行われている
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食べ物の大切さや、健康的な食習慣を身につける「食育」、思いやりや礼儀など豊かな心を育てる「徳育」、音楽や制作活動を通して感性や表現力を伸ばす「才育」、外遊びや運動によって丈夫な体を育てる。「体育」、遊びや様々な体験を通して考える力や学びの基礎を育てる「知育」を、バランスよく取り入れている。それは、脳科学に基づいた「動き、言葉、リズム」を基調とした教育メソッドで、「運動ローテーション」と「日課活動」が全クラスに取り入れられており、子どもの興味や関心を引く構成で進められているため、子どもたちは楽しく取り組み、達成感を感じている姿がある。また、STEAM 保育も導入し、教育プログラムと、遊びにメリハリをつけながら、子どもが意欲的に取り組めるよう工夫している。さらに、音楽など、本物に触れる体験や、外遊び、制作活動、季節の行事など多くの経験を通して、子どもの心・体・感性を豊かに育むことを大切にしている。
最適スピードで改善を続ける良好なサイクルが、園の保育の質の向上を支え、おちついてゆったりとした空気感をつくりだしている
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保育の質の向上とそれを実現するための保育者の保育スキルの向上、分野ごとに業務改善を続ける会議・委員会体系、人権意識の向上や倫理遵守につながる研修体系と地域の福祉ニーズに応える発達支援や病後児保育、さらには将来の保育界を担う人材を育てる高校生ボランティアまで、本園あらゆる角度から地域のニーズに応え総合的に保育の質の向上に取り組んでいる。まさに全員全力疾走のイメージだ。しかし本園の空気感は(意外にも)ゆったりと落ち着いている。それは理事長・園長をはじめとする本園の経営陣が、さまざまな取り組み・あらゆる場面で、常に職員の働きやすさ、職員の負担増をさけ無駄をなくす効率化、業務のスマート化を強く意識し、一人一人の職員と現場を大切にしているからだろう。常に課題を見つけ最速で改善を目指しながら、全員が息は揃えて余裕をもって快適に走り続ける、いわば「最適スピードでの改善」なのだ。こうした良好なサイクルが力強い大きな動輪となり、本園の質の高い保育を支え、心地よい空気感をつくりだしている。 -
改善を求められる点
豊かに展開する保育活動を、今までの推移や園の理念、こめられた思いとともに言語化し、より深い共有とスムーズな継承につなげてほしい
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カードや読み物などさまざまな教材を用いて言葉や数への興味・関心を高めている朝の会、活動の間の月刊絵本の活用、朝の運動遊び、それぞれのクラスで行う活動、そして年長児を主に取り組むきわめて高いレベル音楽活動など、本園では保育の中の学びに力をいれた多彩な活動が展開されている。こうした活動は本園が長年所属してきた保育研究団体の研究成果をもとにしながら、本園の理念や地域の特性に合わせて考え継承されてきたものであり、それを伝える保育者のスキルも(ごく基本的なマニュアルはあるが)マニュアル頼りではなく人から人へ伝える形で伝承されてきた。こうした現状からの課題をあげるとすれば、本園が長年にわたり大切に紡いできたこれらの活動の言語化かもしれない。それぞれの活動の意義や理念とのかかわり、そこに込められた思いなどもふくめて言語化していけば、迷ったときの力になり、現実と照らし合わせて課題を見つけやすくもなり、共有や理解もより深まるだろう。本園の豊かな保育をわかりやすく言語化し、より深い共有とスムーズな継承につなげていってほしい。
乳児保育室の物的・空間的な環境を工夫し、もっと子どものワクワク感を誘い、にぎやかな乳児室環境をつくっていってほしい
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本園の乳児室では、よく整理された空間で子どもたちに対して丁寧に関わる保育者の姿、安心し寛いで過ごす子どもの姿が見られる。こうした現状からの課題としては、子どもたちが自ら発見し関われるような物的環境の工夫や、子どもの室内での活動、関わりを促進する空間的な環境の工夫だろう。さまざまな活動が活発に展開されている幼児クラスの保育室と比べ、少し静かな印象を持った。現在の乳児室に興味を持ちそうなもの、玩具などをもっと(目と手が届くところに)豊富に配置すれば、子ども自ら環境に関わっていく機会が増えるかもしれない。また静的な遊びと動的な遊びの切り分けをより分かりやすくすれば、子どもの動きがもっとダイナミックに展開するかもしれない。こまかい場の意味や活動の主旨を理解して取り組むわけではない乳児だからこそ、保育室全体での環境づくりが重要になる。子どもたちが意欲的にどんどん手を挙げ発言し、さまざまな活動に取り組む幼児クラスにつながる第一歩として、乳児のワクワク感を誘うような物的・空間的環境の工夫に期待したい。
現在の充実したクラスでの活動を土台にして、異年齢のかかわり、空間的な環境の拡大を工夫してほしい
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朝の会でのさまざまな学びの機会、園庭での運動遊び、多彩な設定保育とクラスでの活動がきわめて充実している本園の保育の中、さらなる改善という意味であげられるのは、意識的な異年齢の関わりづくりと空間の有効活用だろう。まず異年齢の関わりという意味では、例えば活動の合間などに子どもたちがフリーで(少人数のグループで)遊べるスペースをつくって異年齢の子ども同士の自然な関わりを促したり、運動遊びなどの時間に年上の子がチームで年下の子のクラスに入り模範を示したりなど、さまざまな工夫が考えられる。またスペースの活用という意味でも、広い廊下や園舎内のフリースペースをこうした交流の場や継続的な自由遊びの場に活用すれば、子どもの遊びの幅も広がるだろう。特に廊下は広々としたスペースがあるので、空間的な環境としての可能性は大きい。さまざまなクラスの子の作品などが廊下に並んでいれば子どもたちにとっていい刺激になり、また細長く展開できる遊び - の場にアレンジすれば遊びの発展も望める。今後の工夫に期待したい。
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引用: (株)評価基準研究所 による第三者評価の結果より。出典: 茨城県の公表資料 ↗。