- 評価した機関
- 株式会社 R-CORPORATION
- 評価結果の確定
- 2023/12/11
- 受審回数
- 2回
評価時点の記録です。現在の状況は園や公表元で確認できます。見出しを開くと、評価機関の説明文が読めます。
特によいと思う点
駒岡保育園の概要
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●駒岡保育園は、昭和53年に横浜市立駒岡保育園として開設し、平成21年に横浜市から民間移管として、社会福祉法人鶴見乳幼児福祉センター(以下、法人という)が運営・管理を行っています。法人は、「自分を愛することができ、友達を愛することができる大人」に育つように願って、横浜市鶴見区に3保育園を運営し、乳幼児期の育児・子育ての支援を行っています。 ●駒岡保育園は、JR京浜東北線鶴見駅・東急東横線綱島駅より、横浜市営バス13系統乗車「駒岡八幡神社前」下車、徒歩5分の静かな住宅街の一角に位置しています。園周辺には、公園や小学校、養護学校があり、子育て世帯が多い地域です。保育方針でもある「地域に開かれた保育園」をめざして、園庭・園内開放・育児講座・育児相談等・交流保育・一時保育等の子育て支援事業を実施し、地域との関わりから子どもの豊かな育みへとつなげています。 ●駒岡保育園の定員は65名、0歳児~5歳児までの保育を実施し、現在64名の園児が在園しています。園舎の老朽化に伴い平成31年3月に、これまでの平屋建てから鉄骨造り2階建てに改築されました。新園舎は、各年齢の保育室の他に「子育て支援室」を含めたゆとりのある造りです。園庭も広々として、築山を中心に、周りに木々が植栽されており自然と触れ合える環境があります。また、園庭の端には畑もあり、子どもたちは季節の野菜を育て・収穫する体験をしています。近隣には公園も多く点在し、豊かな自然に恵まれ、子どもたちの活力と笑顔が溢れる保育園です。 1.
子どもが主役の保育園
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駒岡保育園(以下、当園という)の特徴の1つに、豊かな環境が挙げられます。広い園舎と園庭、周辺には公園も多く、子どもたちが四季折々の自然に触れて伸び伸び遊べる環境です。園舎は、子どもたちが日々異年齢児と関わりが持てるよう、0歳児~5歳児までのクラスがホール(ランチルーム)を囲み、一望できる造りとなっており、登降園の際はもとより、遊びの中でも自ずと異年齢児同士の関わりが見られます。当園では、各年齢に応じた保育を土台に、幼児クラスでは、異年齢児保育を取り入れています。『子どもファースト』で楽しい一日が過ごせるように、「クラスミーティング」・「サークルタイム」を設け、子どもたちで意見や提案を出し合い、話し合ってクラス運営ができるよう配慮し、保育実践につなげています。また、「ランチタイム制」を設け、食べたい時間に好きな友だちと一緒に食事が楽しめるように時間の幅を持たせています。調査日は、誕生会の日に当たり、和やかで楽しい誕生会が見られました。メニューは、当園の子どもたちに1番人気の「唐揚げ」で、どの子も笑顔が溢れ、大いに食事を楽しんでいました。調査者も給食の提供を受け、唐揚げの味付けは絶妙で、とても美味しく、人気の理由が分かりました。異年齢児保育は、初めて出会う小さな社会と言えます。職員は常に子どもの声を傾聴し、ありのままの姿を受け入れ、安心して自己発揮ができるよう自己肯定感を育む保育実践に努めています。今回の保護者アンケートに「先生方は親切で優しい」・「アットホームである」・「園舎・園庭が広い」等の声が多く寄せられ、保育への高い評価が窺えます。 2.
体験から学ぶ保育
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当園では、体験から学ぶ保育を大切にしています。室内では「遊べるコーナー」作りを工夫し、子どもたちが自分で選んで遊べるようにしています。園庭では四季折々の草花を子どもが自由に摘んで「おままごと」遊びを楽しんでいます。園庭に設けられた畑を活用した食育も盛んです。調査日は、さつま芋を掘った跡が伺えました。たわわに実った稲や里芋の大きな葉っぱが目を引きます。年長児は、カイコを育てています。卵から小さなカイコが生まれ、育ち、繭を作るまで、毎日の世話を通して変化を感じ、感動や命の大切さが、実体験を通して感じられています。なお、桑の木も園庭に大きく育っていて、カイコの世話に桑の葉が十分賄えていました。繭は、年長児が卒園式でつける「コサージュ」にし、職員の手作りにて、その年の子どもたちが好きな草花のイメージで製作されています。また、歴代のコサージュが飾られ、温かい雰囲気が感じられます。年齢に応じたカリキュラムには、「リズム遊び」・「わらべうた」を導入し、柔軟な体の動きを促すと共に、遊びを通して順序やルールが学べるように取組んでいます。大人からの指示で動くのではなく、子どもの意思を尊重した取組で、自主性を育み、法人の理念の1つである「子ども達一人一人を大切にする保育」につながると言えます。 3.
地域に開かれた保育園
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当園の基本方針「地域に根ざし開かれた保育園」を目指し、いろいろな子育て支援事業を意欲的に取り組んでいます。職員は、「三事業委員(地域支援交流・世代間交流・育児支援)」を中心に、年間予定(園庭・園内開放・育児講座・育児相談・交流保育・とちのき文庫等)を立て、地域向けに「いっしょにあそぼう」を発行し、ホームページ、鶴見区の子育て支援拠点「わっくんひろば」、横浜市子ども若者情報サイト「ヨコハマはぴねすぽっと」等で情報を提供し、参加者を募っています。散歩先でもリーフレットを地域の方に手渡し、ポスター掲示等でも知らせていました。園児とのふれあい遊び「リズム交流」や親子の試食会が人気で、参加した親から「子どもが大喜び」・「参加して楽しかった」等の感想が多く寄せられていました。また、地域のボランティアや鶴見図書館の方による「お話会」、外部講師による「お茶会(お抹茶&和菓子)」等、魅力的な内容を盛り込むと共に、地域の方々との友好的な関係作りに努めています。閑静な住宅地の中にある保育園として、必要な福祉ニーズを把握し、保育園の機能を生かした子育て支援の実施が図られています。 4.
人材育成への取組
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園長・主任を中心に職員が働きやすい職場となるように、常にコミュニケーションを図り、一人ひとりのワーク・ライフ・バランスに配慮した取組を行っています。今年度より、ICT化を図り、コドモン(保育連絡アプリ)導入により、保育事務の軽減につながっています。保育内容の向上には、人的要因が不可欠であると認識して、正規職員・非常勤職員を含めた職員会議や園内研修を実施しています。毎年、職員の「自己評価」から、「保育園の自己評価」を行い、ホームページで公開しています。前年度末の振り返りでは、KJ法(付箋等を使いグループの意見を集約・発展させる手法の一つ)で、全職員が自由に意見交換して、内容をまとめていました。その結果、保育者は「保育者自身も環境の一部と認識して保育する」、栄養士・調理師では「メニューを工夫し楽しい給食につなげる」を挙げ、今年度の園内研修の取組に生かされていました。また、職員の経験に応じたトレーナー制度やOJT体制を敷いています。当園の現状は、常勤職員の平均年齢が40.2、平均在職期間が9.23と職員の定着率は高いと言えます。今後は、非正規職員(短時間パート)の質の向上を目指し、計画を立てて取組む予定でいます。さらなる人材育成の取組みに期待します。
項目別評価の結果
全国共通の評価基準にもとづき、評価機関が45項目を3段階で確認した結果の転記です。
a=よい水準 b=標準的 c=改善にむけた取組が期待される
「よい水準」でなかった項目(13件)をひらく項目をとじる
b・標準的園を取り巻く状況を把握している
原文: 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。(Ⅰ-2-(1)-①)
b・標準的数年先を見すえた計画がある
原文: 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。(Ⅰ-3-(1)-①)
b・標準的園長が運営の改善を引っぱっている
原文: 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。(Ⅱ-1-(2)-②)
b・標準的職員の確保・定着の計画がある
原文: 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。(Ⅱ-2-(1)-①)
b・標準的人事の仕組み(評価・処遇)が整っている
原文: 総合的な人事管理が行われている。(Ⅱ-2-(1)-②)
b・標準的職員一人ひとりを育てている
原文: 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。(Ⅱ-2-(3)-①)
b・標準的研修の方針と計画がある
原文: 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。(Ⅱ-2-(3)-②)
b・標準的子どもと地域の交流がある
原文: 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。(Ⅱ-4-(1)-①)
b・標準的入園・変更時にわかりやすく説明している
原文: 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。(Ⅲ-1-(2)-②)
b・標準的転園時の引き継ぎに配慮している
原文: 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。(Ⅲ-1-(2)-③)
b・標準的子どもの満足を高める仕組みがある
原文: 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。(Ⅲ-1-(3)-①)
b・標準的苦情を解決する仕組みがある
原文: 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。(Ⅲ-1-(4)-①)
b・標準的手順を見直す仕組みがある
原文: 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。(Ⅲ-2-(1)-②)
b(標準的)・c(改善に期待)は「劣っている」の断定ではなく、評価時点でさらなる取組が期待された項目です。その後改善されている場合があります。
見学のときに聞いてみたい観点
第三者評価で「b」または「c」となった項目を、見学時の確認観点に言い換えたものです。bは多くの園に見られる標準的な水準で、園の優劣を示すものではありません。評価の原文は上の項目別評価にあります。
- 意見・要望の伝え先
意見や要望を伝える窓口と、第三者委員の案内があるかを聞くと、困ったときの道筋が分かります。 - 職員の育成
職員の研修体制や育成の取り組みを聞くと、先生たちが学び続けられる環境かが分かります。 - 入園時の説明
入園時にどこまで説明があるか(重要事項説明書の範囲・慣らし保育の進め方)を聞くと、入園後のずれを減らせます。 - 持ち物と保護者の負担共通の観点
使用済みおむつの処分(園で処分か持ち帰りか)、昼寝用の寝具の用意、毎日の持ち物の量は、入園後の負担を左右します。 - 見学だけでは分からないこと共通の観点
行事の頻度と保護者の関わり方(平日開催か・準備の分担があるか)は、先輩保護者の声とあわせて聞くと実際が見えます。
出典・原文を確認する
引用: 株式会社 R-CORPORATION による第三者評価の結果より。出典: かながわ福祉サービス第三者評価推進機構(神奈川県社会福祉協議会) ↗。