- 評価した機関
- 株式会社 R-CORPORATION
- 評価結果の確定
- 2025/11/25
- 受審回数
- 3回
評価時点の記録です。現在の状況は園や公表元で確認できます。見出しを開くと、評価機関の説明文が読めます。
特によいと思う点
みつばち保育園の概要
+ 説明文を読む− 説明文を閉じる
●みつばち保育園(以下、当園という。)は、有限会社みつばち保育園(以下、法人という。)の運営です。法人は、1999年10月1日に無認可保育所の開設から始まり、2002年4月1日に横浜保育室として認可を受け、2006年4月1日から横浜市認可保育所として運営しています。法人は、保育理念・方針の下、子どもたちが豊かに生きるために必要な能力・知識・習慣を身につけ、子どもたちの自立への支援となるような保育を目指しています。 ●当園は、JR京浜東北線「鶴見駅」から直線距離で1㎞程度、鶴見駅東口よりバスで「潮田神社前」下車、徒歩1分の潮田銀座商店街の通りに位置しています。この辺りは鶴見川河口の三角州にあり、京浜工業地帯の一大発展に伴い、区画整理の街づくりが成された地域です。近くには潮田神社があり、境内からは古墳時代の貝塚が発掘された他、鶴見川橋付近にあった寺尾稲荷道道標が保存されている等、身近に歴史を感じることができます。また、潮田小学校、入船小学校、潮田中学校等が点在し、子育て世代も多い地域です。 ●当園の定員は80名、0歳~5歳児までの保育を実施し、現在84名の園児が在園しています。園舎は、3階建ての建物で、1階は0歳~2歳児の保育室になっており、2階は3歳~5歳児の保育室、3階は休憩室・作業場及び遊戯室(ホール)と多目的に機能しています。園庭は、園舎横と屋上に2か所を有し、広々とした屋上園庭では、プール遊びやプランターで野菜作りを行い、食育活動に取組んでいます。全保育室は、畳敷きになっており、クッション性、保温性、防音効果等、畳の効用を生かした快適な空間作りが成されています。整った環境の中で、子どもたちはゆっくり座って、それぞれが好きな遊びを楽しんだり、寝転がってみたり等、家庭的な雰囲気の中で、自由にのんびり過ごし、子どもも大人も笑顔が溢れる保育園です。 1.
アットホームな保育環境
+ 説明文を読む− 説明文を閉じる
当園の特徴の1つに、全保育室が畳敷きであることが挙げられます。畳は、日本で古くから親しまれてきましたが、保育室が畳敷きは他に類を見ない環境です。畳の素材にもこだわり、和紙の畳を採用し、イ草よりも耐久性に優れ、カビやダニに強い特性があります。和紙の素朴な風合いと吸放湿性、優しい肌触りで、子どもたちに安心感が提供され、快適な空間を醸しています。また、3階のホールは、弾力性のあるフローリング敷きで、畳と同様に子どもの足に優しく、万一転んでも安全な床となっています。子どもたちは裸足で過ごし、素足により足の指が一本ずつ自由に動き、地面を掴み、土踏まずの形成につながっています。保育室内は常に清潔に保たれ、安心・安全面に十分に配慮され、家庭保育の延長で過ごせるよう家庭的な保育環境作りが成されています。 2.
子どもを尊重した保育
+ 説明文を読む− 説明文を閉じる
当園の保育理念「ひとりひとりを大切に」の下、職員は常に子どもの気持ちに寄り添い、子ども一人ひとりの発達段階を見極め、個人差を十分に配慮した保育を実践しています。当園では、経験豊富な職員が多く、子どもの些細な表情の変化や行動への対応等、安全面の配慮や心情面において、子どもが気持ち良く過ごせるように努めています。また、当園では「職員研修」を推奨し、全職員は外部研修・園内研修を通してスキルを高めると共に、子どもに対する言動・対応・援助の仕方等について学び合い、共通認識の下保育に当たっています。当園の園内研修記録「不適切保育を考える」からも保育の実施内容が読み取れます。保育方針に掲げている通り、子どもたち一人ひとりが「自分らしさ」を発揮し、のびのびと生活する中で、自己肯定感を育む保育を実践しています。今回の利用者(保護者)アンケートでも「子どもを良く見てくれている」、「対応が丁寧、安心感がある」、「先生たち全員がとても親切」、「子どもたちも先生が大好き」、「子どもがご機嫌で登園」等、意見が多数寄せられ、当園の保育に対する高い満足度が窺えます。 3.
食育活動の推進
+ 説明文を読む− 説明文を閉じる
当園では、「食事はおいしく・楽しく」をモットーに、各年齢に応じた「年間食育計画」を策定し、計画に基づき色々な食材に触れ、季節の行事や栽培活動を通し、食事がより楽しめるよう取組んでいます。屋上園庭は、日当たりや風通しも良く、プランターによる季節野菜が良く育っています。調査日には、子どもたちが畑(潮田小学校)で掘ったさつまいもが干してありました。当園の保育方針の中に「よく食べること」を掲げているように、子どもが喜んで食べられるよう専属の栄養士が保育士と共に献立を考えています。毎月の献立には旬の食材を使用し、見た目も楽しく、おいしく、安心して食べられる食事を提供しています。旬の食材を使用するため地元の業者から食材(肉・魚・野菜・牛乳・米等)を仕入れています。工夫された献立・調理により、子どもたちは良く食べ、残食がほとんどありません。調査者も給食提供を受け、味付けが絶妙でとても美味しく、丁寧に調理されていると実感しました。クッキング活動の中では、パン作りがユニークで、パン生地の材料をペットボトル(炭酸用)に入れ、子どもがボトルを振って混ぜ合わせたものをお湯に浸して発酵を促すと、ボトルの口からパン生地が飛び出してくるという楽しいパン作り体験をしています。今回の利用者(保護者)アンケートでも「給食がおいしい」、「季節の食材を使った給食」、「給食、おやつが手作りでバリエーションも豊富」等の意見が多くあり、満足度85%という高い評価を得ています。 4.
課題への取組について
評価機関の記述 1
+ 説明文を読む− 説明文を閉じる
当園の中・長期ビジョンに「安定的な人材確保」、「低離職率の維持」、「職員の専門性の向上」を掲げています。当園には、20代から60代までの幅広い年齢の職員が在職し、年齢に応じたスキルが発揮されており、職員間の和気藹々とした雰囲気があります。休暇も取得しやすく、育児と仕事のワーク・ライフ・バランスに応じた働き方ができており、常勤職員の平均年齢47歳、平均在職期間10年と定着率は高い現状です。職員ヒアリングでも「働きやすい」、「相談しやすい」との発言がありました。法人の代表取締役が当園の副園長でもあり、現園長は主任を長く経験した実績からも職員とのコミュニケーションが図られ、風通しの良い職場環境になっています。反面、職員一人ひとりの育成は、園独自の自己評価シートにより、能力アップが図られていますが、組織的な人事考課の仕組み作りは成されていません。評価の見える化を目指し、法人で「キャリアパス表」を策定し、職員のモチベーションアップにつなげていく等、今後の取組に期待します。
項目別評価の結果
全国共通の評価基準にもとづき、評価機関が45項目を3段階で確認した結果の転記です。
a=よい水準 b=標準的 c=改善にむけた取組が期待される
「よい水準」でなかった項目(20件)をひらく項目をとじる
b・標準的理念・方針を職員や保護者に伝えている
原文: 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。(Ⅰ-1-(1)-①)
b・標準的園を取り巻く状況を把握している
原文: 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。(Ⅰ-2-(1)-①)
b・標準的経営の課題に取り組んでいる
原文: 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。(Ⅰ-2-(1)-②)
b・標準的数年先を見すえた計画がある
原文: 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。(Ⅰ-3-(1)-①)
b・標準的今年度の計画がある
原文: 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。(Ⅰ-3-(1)-②)
b・標準的計画を実行し見直す仕組みがある
原文: 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。(Ⅰ-3-(2)-①)
b・標準的保育の質を高める仕組みがある
原文: 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。(Ⅰ-4-(1)-①)
b・標準的評価をふまえて改善している
原文: 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。(Ⅰ-4-(1)-②)
b・標準的園長が保育の質の向上を引っぱっている
原文: 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。(Ⅱ-1-(2)-①)
b・標準的職員の確保・定着の計画がある
原文: 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。(Ⅱ-2-(1)-①)
b・標準的人事の仕組み(評価・処遇)が整っている
原文: 総合的な人事管理が行われている。(Ⅱ-2-(1)-②)
b・標準的職員一人ひとりを育てている
原文: 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。(Ⅱ-2-(3)-①)
b・標準的実習生を受け入れる体制がある
原文: 実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。(Ⅱ-2-(4)-①)
b・標準的運営の情報を公開している
原文: 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。(Ⅱ-3-(1)-①)
b・標準的地域のニーズを把握している
原文: 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。(Ⅱ-4-(3)-①)
b・標準的地域に貢献する活動をしている
原文: 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。(Ⅱ-4-(3)-②)
b・標準的転園時の引き継ぎに配慮している
原文: 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。(Ⅲ-1-(2)-③)
b・標準的子どもの満足を高める仕組みがある
原文: 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。(Ⅲ-1-(3)-①)
b・標準的相談・意見にすばやく対応している
原文: 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。(Ⅲ-1-(4)-③)
b・標準的事故を防ぐ体制がある
原文: 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。(Ⅲ-1-(5)-①)
b(標準的)・c(改善に期待)は「劣っている」の断定ではなく、評価時点でさらなる取組が期待された項目です。その後改善されている場合があります。
見学のときに聞いてみたい観点
第三者評価で「b」または「c」となった項目を、見学時の確認観点に言い換えたものです。bは多くの園に見られる標準的な水準で、園の優劣を示すものではありません。評価の原文は上の項目別評価にあります。
- けが・事故時の対応
けがや事故が起きたときの応急対応と保護者への報告の流れを聞くと、安全管理の実際が分かります。 - 職員の育成
職員の研修体制や育成の取り組みを聞くと、先生たちが学び続けられる環境かが分かります。 - 持ち物と保護者の負担共通の観点
使用済みおむつの処分(園で処分か持ち帰りか)、昼寝用の寝具の用意、毎日の持ち物の量は、入園後の負担を左右します。 - 見学だけでは分からないこと共通の観点
行事の頻度と保護者の関わり方(平日開催か・準備の分担があるか)は、先輩保護者の声とあわせて聞くと実際が見えます。
出典・原文を確認する
引用: 株式会社 R-CORPORATION による第三者評価の結果より。出典: かながわ福祉サービス第三者評価推進機構(神奈川県社会福祉協議会) ↗。