- 評価した機関
- 株式会社 R-CORPORATION
- 評価結果の確定
- 2026/03/09
- 受審回数
- 2回
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総評(評価機関の記述)
大岡おひさま保育園の概要
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●大岡おひさま保育園(以下、当園という。)は、有限会社おひさま (以下、法人という。) が運営しています。法人の保育事業部(以下、本部という。) は、認可園3園と小規模園1園を運営しています。法人所在地は横浜おひさま保育園内にあり、近隣に系列園の2園が位置しているため、相互に協力しやすい環境を整えています。沿革としては、2000年10月に「おひさま保育園」として無認可保育園を磯子駅前トイザらス浜田ビル3階に開園しました。その後、2002年4月に横浜保育室の認定を取得し、2013年4月には法人として初の認可園として当園が開園されました。続いて、20014年4月に森おひさま保育園、2015年4月に磯子おひさま保育園、2018年4月には横浜おひさま保育園が開園されました。また、2015年4月に「おひさま学童クラブ」が開設(横浜おひさま保育園に併設)され、地域の子どもたちの成長を幅広く支えています。 ●当園は、市道上大岡149号線沿いに位置し、複数の交通手段で来園できる便利な立地です。京浜急行線「上大岡駅」から徒歩約15分、「弘明寺駅」から徒歩約11分の他、大岡交番前バス停から徒歩約1分、万福寺前バス停から徒歩約3分と、アクセスの選択肢が豊富です。当園は、市道路に面して建てられた3階建ての園舎です。自動車や路線バスが行き交う通りにありながら、周辺には戸建て住宅や集合住宅が多く、落ち着いた住環境が広がっています。近隣の庭木や花壇が四季折々の表情を見せ、自然を身近に感じられる環境です。 ●園舎は、入口にカフェのような雰囲気を醸し出すオレンジ色のお洒落な雨除けが設置されています。玄関にはセキュリティ設備を備え、映像付きインターフォンで来客者を確認した上で開錠する安心の仕組みです。1階の玄関を入ると、エントランスホールには児童用の下駄箱が整然と並び、廊下の壁には押し花の額装や季節を感じる装飾が美しく飾られています。左手には事務室・医務室、職員の更衣室、調理室、教材室が配置され、エレベーターや多目的トイレ、保護者に貸し出しもしている絵本コーナーも備えています。午前中の戸外活動から園児が戻る頃には、調理室から漂う食育をそそる香りが子どもたちを迎えます。2階は、階段またはエレベーターを降りると、3・4・5歳児が異年齢で過ごすワンフロアの保育室が広がります。子ども主体の保育を大切にし、お仕度や制作する場所や、「ままごとコーナー」「絵本コーナー」等、目的に応じた環境設定が工夫されています。年齢に関わらず、子どもたちは興味のあるコーナーで自由に遊ぶことができます。道路側は全面窓ガラスとなっており、晴れた日には自然光がたっぷりと差し込み、明るく開放的な空間です。3階も同様にワンフロアの保育室となっており、0・1・2歳児が異年齢で過ごしています。玩具棚や絵本棚は低めのものを使用し、棚の配置によって遊びの空間を区切る等、子どもの動きやすさを考えた環境づくりがされています。戸外活動では近隣の公園に出かけることが多く、1階には手作りのお散歩マップが掲示されています。大岡公園や岡村西公園等、約10カ所の公園が紹介されており、バリエーション豊かな散歩先があります。園前の市道を通って公園へ向かうため、子どもたちは日々の移動を通して交通安全ルールを自然と身に付けていきます。到着した公園では、子どもたちが元気いっぱいに遊ぶ姿が見られます。 1.
自主性を育む環境と、思いを受け止める保育の実践
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子どもたちが自主的に行動し、自分の「やりたい」「伝えたい」をのびのびと表現できるよう、年齢に応じた保育環境づくりを大切にしています。職員は、一人ひとりの思いに寄り添いながら遊びの様子を見守り、必要に応じて言葉を添えたり援助したりすることを共通理解として日々の保育に当たっています。日常の中で、いつもと様子が違う子どもに気付いた際には直ぐに側へ行き、「どうしたの」と声をかけ、気持ちを丁寧に受け止めます。その上で、子どもが次にどうしたいのかを自分で考えて行動できるよう、適切な言葉がけを心がけています。生活習慣を身につける場面では、一人ひとりの状況に合わせ、子どもが「自分でやってみたい」と思えるような声かけや援助を行います。必要な時には「お手伝いしてもいいかな」と寄り添い、できない部分をさり気なく支えています。保育士は、子どもたちが次に何をするのかを理解しやすいよう、分かりやすい言葉を選び、意欲的に行動できるよう工夫を重ねています。未満児クラスでは、活動前に「トイレに行ったら公園でたくさん遊んで、帰ってきたら美味しい給食を食べようね」といった声かけを行い、子どもたちは嬉しそうに自分から帽子を取りに行き、靴下や靴を履こうとする可愛らしい姿が見られます。幼児クラスの縦割り保育では、日常的に異年齢児の関わりが生まれ、「おもいやり」や「あこがれ」の気持ちが育まれています。子どもたちは一日の流れを自分たちで理解し、行動できるようになっており、保育士は質問を交えた声かけを通して、子ども自身が調べたり観察したりしながら遊びを発展させられるよう支援しています。保育士は常に「どうしたい?」と子どもの思いを聞き、子どもが答えた後も「じゃあどうする?」と問いかけ、答えを先に示さずに子ども自身が考えられるよう関わっています。こうした積み重ねにより、子どもたちが意欲を持って取組める環境を整えています。 2.
ワンフロアの特性を生かした支援体制と職員連携の取組
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各階の保育室はワンフロアで広々としており、乳児・幼児リーダーを中心に情報共有が円滑に行われています。利用者(保護者)アンケートにも「先生同士の仲が良い」「アットホームな雰囲気」「優しく接してくれる」といった声が寄せられており、明るく和やかな雰囲気の中で、子どもたちの姿や成長を職員全員で喜び合い、笑顔あふれる保育環境が築かれています。ワンフロアという特性を生かし、互いの保育が見えることで、子どもの様子に応じた柔軟な支援体制が整っています。日々の保育はもちろん、散歩や室内活動の様子も記録を通して確認でき、保育士全員が子どもの状況を把握し、細かなことでも共有することで、担任以外の職員も一人ひとりに寄り添った保育ができるよう努めています。幼児クラスでは、毎日サークルタイムを実施しており、園長も見守る中で、子どもたちは自分の意見をみんなの前で話す経験を重ねています。話し合いを通して問題解決の方法を見つける力を育む等、就学に向けた取組の一端を担っています。また、園では保育士・栄養士・調理師・看護師が一体となって保育を行う風土が根付いており、毎日の昼礼には全職種が参加し、情報共有を徹底しています。今回の利用者(保護者)アンケートでも「先生方の雰囲気や子どもへの対応が良い」「子どもを大切にしている」「安心して預けられる」等、多くの温かい意見が寄せられ、保育への高い満足度が窺えます。 3.
食育活動の充実と子どもの食への関心を育む取組
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栄養士が作成した「年間食育計画」に基づき、各年齢の年間指導計画・月間指導計画に食育を位置付け、子どもたちが食事をより楽しめるよう取組んでいます。栄養士を中心に、年齢ごとの年間目標やねらいに沿った食育活動を展開しています。毎月の食育では、栄養士が各クラスを巡回し、食材の話や食事マナー、三色栄養、朝食の大切さ等を図解を用いて分かりやすく伝えています。給食の食材は地元業者から仕入れ、生鮮食品は朝搬入されたものを使用して調理しています。旬の食材に触れ、色・形・硬さ・匂い等を感じられるよう工夫している他、菜園活動(種まき、水やり、収穫)を通して、食をより身近に感じられる機会を設けています。毎月の献立には子どもたちの声を反映し、特にお別れ会では年長児のリクエスト献立が人気です。また、職員の福利厚生の一環として代表と釣りに行き、釣ってきた魚の解体ショーを映像にして子どもたちと鑑賞する取組もあり、職員も子どもも楽しみにしています。「楽しく美味しく食べる」をモットーに、園全体で食育活動を充実させています。 4.
働きやすさを支える体制と充実した福祉厚生
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園では、職員が生活設計に見通しを持ち、安定して働ける環境づくりを進めています。園長や主任は状況に応じて保育現場に入り、さらにフリー職員がバックアップすることで、休暇を取りやすい体制を整えています。職員の心身の健康維持や、家庭・職務に関する悩みや相談には園長が丁寧に対応し、本部には社会保険労務士が在籍しているため、安心して相談できる環境が整っています。育児休暇からの復職に際しては、普通勤務・短時間勤務・早番・遅番免除制度等(各種条件あり)、職員の希望を尊重し、ワーク・ライフ・バランスに配慮した働き方を選択できるようにしています。法人では福利厚生を充実させ、各種見舞金・退職金・社会保険制度に加え、借上げ住宅制度や中小企業退職金共済制度にも加入しています。レジャーや懇親会の機会として、横浜駅近くのフレンチレストランの優待割引券や同店での忘年会、食育活動の一環として行う釣り等、職員が楽しめる取組みも行っています。自己啓発面では、資格取得支援制度や社外セミナーへの自由参加等、成長を後押しする制度も整っています。また、職員会議・園内会議・昼礼等を活性化し情報共有を徹底することで、風通しの良い職場環境を築いています。こうした取組により、職員が安心して長く働ける、働きやすい職場づくりが着実に進められています。 5.
園独自の中・長期計画及び単年度計画の策定
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法人全体の中・長期計画は、安定的で継続可能な運営を実現することを目的に策定されています。計画には、経営、組織体制、職員の育成・職員育成の目指す姿(1~3年目、4年目以降フロアリーダー・主任・園長等)、職員の確保と定着、地域と福祉ニーズへの対応等が盛り込まれ、各項目に課題と具体的な取組が示されています。全園が参加する毎月1回の職員会議では、法人全体及び各園の取組みや課題について情報共有を行っています。ICT導入については令和8年度に向けて準備を進めており、会議ではその進捗確認が行われています。当園としての取組や課題についても議題に挙がり、ICT導入、職員採用(費用面を含む)・育成、園舎の老朽化に伴う修繕費の確保等が共有されています。現在、園独自の中・長期計画は作成していませんが、全ての課題に同時に取組むことは難しいため、優先順位や進め方を整理した中・長期計画を作成し、今年度の取組みや長期的に取組む内容を可視化することが望まれます。これにより、園全体で共通認識を持ち、課題解決に向けて一体的に取組むことが期待されます。
項目別評価の結果
全国共通の評価基準にもとづき、評価機関が45項目を3段階で確認した結果の転記です。
a=よい水準 b=標準的 c=改善にむけた取組が期待される
「よい水準」でなかった項目(36件)をひらく項目をとじる
b・標準的園を取り巻く状況を把握している
原文: 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。(Ⅰ-2-(1)-①)
b・標準的経営の課題に取り組んでいる
原文: 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。(Ⅰ-2-(1)-②)
b・標準的数年先を見すえた計画がある
原文: 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。(Ⅰ-3-(1)-①)
b・標準的今年度の計画がある
原文: 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。(Ⅰ-3-(1)-②)
b・標準的計画を実行し見直す仕組みがある
原文: 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。(Ⅰ-3-(2)-①)
b・標準的計画を保護者に伝えている
原文: 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。(Ⅰ-3-(2)-②)
b・標準的評価をふまえて改善している
原文: 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。(Ⅰ-4-(1)-②)
b・標準的園長の役割と責任がはっきりしている
原文: 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。(Ⅱ-1-(1)-①)
b・標準的園長が運営の改善を引っぱっている
原文: 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。(Ⅱ-1-(2)-②)
b・標準的職員の確保・定着の計画がある
原文: 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。(Ⅱ-2-(1)-①)
b・標準的働きやすい職場づくりをしている
原文: 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。(Ⅱ-2-(2)-①)
b・標準的研修の方針と計画がある
原文: 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。(Ⅱ-2-(3)-②)
b・標準的研修の機会が確保されている
原文: 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。(Ⅱ-2-(3)-③)
c・改善に期待実習生を受け入れる体制がある
原文: 実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。(Ⅱ-2-(4)-①)
b・標準的運営の情報を公開している
原文: 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。(Ⅱ-3-(1)-①)
b・標準的公正・透明に運営している
原文: 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。(Ⅱ-3-(1)-②)
b・標準的子どもと地域の交流がある
原文: 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。(Ⅱ-4-(1)-①)
b・標準的ボランティアを受け入れる体制がある
原文: ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。(Ⅱ-4-(1)-②)
b・標準的関係機関と連携している
原文: 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。(Ⅱ-4-(2)-①)
b・標準的地域のニーズを把握している
原文: 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。(Ⅱ-4-(3)-①)
c・改善に期待地域に貢献する活動をしている
原文: 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。(Ⅱ-4-(3)-②)
b・標準的子どもを尊重する共通理解がある
原文: 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。(Ⅲ-1-(1)-①)
b・標準的入園・変更時にわかりやすく説明している
原文: 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。(Ⅲ-1-(2)-②)
b・標準的転園時の引き継ぎに配慮している
原文: 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。(Ⅲ-1-(2)-③)
b・標準的子どもの満足を高める仕組みがある
原文: 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。(Ⅲ-1-(3)-①)
b・標準的苦情を解決する仕組みがある
原文: 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。(Ⅲ-1-(4)-①)
b・標準的相談しやすい環境がある
原文: 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。(Ⅲ-1-(4)-②)
b・標準的相談・意見にすばやく対応している
原文: 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。(Ⅲ-1-(4)-③)
b・標準的事故を防ぐ体制がある
原文: 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。(Ⅲ-1-(5)-①)
b・標準的感染症に備えている
原文: 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。(Ⅲ-1-(5)-②)
b・標準的災害に備えている
原文: 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。(Ⅲ-1-(5)-③)
b・標準的手順を見直す仕組みがある
原文: 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。(Ⅲ-2-(1)-②)
b・標準的一人ひとりに合わせた指導計画を作っている
原文: アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。(Ⅲ-2-(2)-①)
b・標準的指導計画を定期的に見直している
原文: 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。(Ⅲ-2-(2)-②)
b・標準的保育の記録を職員間で共有している
原文: 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。(Ⅲ-2-(3)-①)
b・標準的記録の管理体制がある
原文: 子どもに関する記録の管理体制が確立している。(Ⅲ-2-(3)-②)
b(標準的)・c(改善に期待)は「劣っている」の断定ではなく、評価時点でさらなる取組が期待された項目です。その後改善されている場合があります。
出典・原文を確認する
引用: 株式会社 R-CORPORATION による第三者評価の結果より。出典: かながわ福祉サービス第三者評価推進機構(神奈川県社会福祉協議会) ↗。