- 評価した機関
- 株式会社 R-CORPORATION
- 評価結果の確定
- 2024/03/29
- 受審回数
- 1回
評価時点の記録です。現在の状況は園や公表元で確認できます。見出しを開くと、評価機関の説明文が読めます。
特によいと思う点
總持寺保育園の概要
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●總持寺保育園(以下、当園という。)は、社会福祉法人諸学会(以下、法人という。)の運営です。法人の前身は、大本山總持寺社会事業部と称し、青少年等の感化教育に尽力し、昭和2年、事業部は財団法人の認可を受け、少年保護事業を中心に事業を推進すると共に、神奈川県より蒔田託児所の譲渡を受け、戦後間もなく事業再開の第一歩として昭和20年12月に「總持寺保育園」として再開され、昭和24年6月には認可保育園となり、歴史の背景と共に定員も増員し、現在は大型保育園として充実した施設作りが成されています。法人は、保育所、児童養護施設、母子生活支援施設を運営し、児童福祉施設としての認可から70年以上の歴史があり、親子3代で通う方も多い保育園です。仏教精神に基づく子どもの健やかな成長を育み、一人ひとりの可能性を引き出す保育を実践しています。 ●当園は、JR京浜東北線鶴見駅から徒歩約15分、曹洞宗大本山總持寺の敷地内にあります。施設は鉄筋コンクリート造り4階建ての1・2階を使用しており、1階に保育室(4~5歳児)・事務室・調理室・遊戯室(大ホール)・子育て支援センター(多目的室)を設け、2階に保育室(0~3歳児)・医務室・静養室・一時保育室等があります。園庭も広々しており、1階園庭・屋上園庭・第2園庭(100m程離れた場所)及び畑を有しています。当園は、定員は330名で、0歳~5歳児までの保育を実施し、現在322名の園児が在園する大型保育園です。保育室は、0歳児は1クラス、1歳~5歳児は、それぞれ3クラス編成となっています。總持寺境内は許よりも近隣に公園もあり、恵まれた自然環境を生かし、昔ながらの素朴な遊びを保育の中に取り入れています。子どもたちは、草花や土、虫等の小動物と触れ合い、自然の中で体を動かし、のびのびと遊びを楽しんでいます。また、總持寺の年間行事に参加すると共に、日々の仏教保育を通して感謝の心が育まれています。 1.
優れた保育環境
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当園の特徴の1つに、優れた保育環境が挙げられます。当園は曹洞宗大本山總持寺の敷地内にあることから、広大な境内は日常的な子どもたちの遊び場になっています。四季折々の自然を体感しながら、思いっきり駆け回って遊べます。また、園庭も3か所(1階、2階の屋上園庭、第2園庭)を有し、畑もあります。園舎内については、玄関エントランスは吹き抜けで解放感に溢れ、保育室はゆったりとした空間を確保し、加えて大ホール、教材室、予備室等々があり、他に類を見ない規模です。子どもたちの年齢に応じた教材・遊具も豊富に整えられ、子どもたちが自主的、自発的に遊べるように環境が整えられています。 2.
仏教精神に基づく多様な保育実践
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当園は開設から80年を迎える歴史ある保育園です。これまで培われてきた自然との触れ合い遊び(土、草花、小動物等)や、わらべうた等の昔ながらの遊びを大切にすると共に、時代のニーズに合わせて、外部講師による体操教室や英語教育も積極的に取り入れています。また、總持寺関連の仏教行事(花まつり、みたままつり、成道会、涅槃会等)や座禅(5歳児)を行っています。子どもたちに大人気の園長が僧侶であることからも親しみやすく、日常的な関わりを通して「仏教精神」が育まれています。玄関前には「お友だち観音さま」が設置され、登降園の際に、親子で手を合わせている姿が見られます。各クラスには観音様の絵が掲げられ、朝夕の会で「ののさま おはようございます」、「ののさま さようなら」と手を合わせて拝んだり、仏様の歌を歌ったりしています。散歩の行き帰りに観音様への挨拶、園庭遊び前後に創立当初のお地蔵様(園庭に設置)に手を合わせる等、気持ちの切り替えにもつながり、安全にのびのびと遊びを楽しめています。何気ない日常の中に「ありがとう」と「感謝」をする気持ちが育まれています。職員は、常に子どもの気持ちに寄り添う保育を心がけ、職員会議や園内研修等で情報の共有化を図っています。また、社会の変化に応じて保育観や保育手法をアップデートするため、法人グループの保育士養成校(鶴見大学短期大学部保育科)から、講師を招き園内研修で学び合っています。今回の利用者(保護者)アンケートにも、「仏教教育が良い」、「丁寧」、「親切」、「親身」、「手厚い保育」、「安心感がある」、「信頼できる」、「のびのび過ごせる」、「通園が楽しい」等々の意見が多く寄せられ、保育への高い評価が窺えます。 3.
食育活動の推進
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当園の畑を活用して、四季折々の野菜を育てています。子どもたちは土に触れ、種まき、水やり等、一連の栽培体験を通して生長を感じ、収穫、調理して食するという実体験を積み重ねています。収穫時には、保護者も保育サポーターとして参加する等、親子で楽しめる機会としています。年齢に応じた食育活動を栄養士と連携しながら進め、様々な食材に触れ、形や色、硬さ、匂いを子どもたちに体感させています。また、その日のメニューや、鯖の解体ショー等の見学を通し、子どもたちに命の大切さと恵みをいただくことへの感謝を知らせています。今年度「食のテーマ」に「ご当地給食」を掲げ、各地に因んだ郷土料理を提供すると共に、メニューサンプルの横に「ご当地名所や名物」を紹介し、様々な食文化に触れられるよう工夫しています。「ご当地給食」には、調理員の故郷から選び、当人が味付けや調理過程を担当する等、本格的でした。園のホームページでも、毎月の食育の取組が紹介され、給食室の作業過程や子どもたちが喜んで食べている様子が良く分かります。調査日は節分の行事にあたり、この日の給食は總持寺からいただいた大豆が入ったカレーでした。調査者も給食の提供を受け、美味しくいただきました。利用者(保護者)アンケートでも、給食の献立内容については満足回答率83%という高い評価を得ています。 4.
地域貢献に向けての取組み
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地域の福祉ニーズとして、0歳児、1歳児の保育ニーズが高いのが現状です。それを受けて、当園では、今年度、横浜市並びに鶴見区との協議に基づく乳児(0歳児)の定員外の追加受入れを実施しています。定員9名に対して18名の受け入れです。大規模園ならではの利点を生かし、職員配置や保育室の確保に努めています。中長期のビジョンの1つ「地域の子育て世代から選ばれる保育園」を目指して、次年度に一時保育等を計画・実施していく予定でいます。また、新型コロナウィルス感染拡大(以下、コロナ禍)により、中断していた未就学児のイベントを復活させていくよう策定中です。今後の地域貢献への取組に期待します。
項目別評価の結果
全国共通の評価基準にもとづき、評価機関が45項目を3段階で確認した結果の転記です。
a=よい水準 b=標準的 c=改善にむけた取組が期待される
「よい水準」でなかった項目(17件)をひらく項目をとじる
b・標準的理念・方針を職員や保護者に伝えている
原文: 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。(Ⅰ-1-(1)-①)
b・標準的園を取り巻く状況を把握している
原文: 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。(Ⅰ-2-(1)-①)
b・標準的数年先を見すえた計画がある
原文: 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。(Ⅰ-3-(1)-①)
b・標準的評価をふまえて改善している
原文: 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。(Ⅰ-4-(1)-②)
b・標準的園長が運営の改善を引っぱっている
原文: 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。(Ⅱ-1-(2)-②)
b・標準的職員の確保・定着の計画がある
原文: 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。(Ⅱ-2-(1)-①)
b・標準的人事の仕組み(評価・処遇)が整っている
原文: 総合的な人事管理が行われている。(Ⅱ-2-(1)-②)
b・標準的職員一人ひとりを育てている
原文: 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。(Ⅱ-2-(3)-①)
b・標準的研修の方針と計画がある
原文: 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。(Ⅱ-2-(3)-②)
b・標準的実習生を受け入れる体制がある
原文: 実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。(Ⅱ-2-(4)-①)
b・標準的運営の情報を公開している
原文: 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。(Ⅱ-3-(1)-①)
b・標準的子どもと地域の交流がある
原文: 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。(Ⅱ-4-(1)-①)
b・標準的ボランティアを受け入れる体制がある
原文: ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。(Ⅱ-4-(1)-②)
b・標準的地域のニーズを把握している
原文: 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。(Ⅱ-4-(3)-①)
b・標準的地域に貢献する活動をしている
原文: 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。(Ⅱ-4-(3)-②)
b・標準的入園希望者に情報を提供している
原文: 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。(Ⅲ-1-(2)-①)
b・標準的相談しやすい環境がある
原文: 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。(Ⅲ-1-(4)-②)
b(標準的)・c(改善に期待)は「劣っている」の断定ではなく、評価時点でさらなる取組が期待された項目です。その後改善されている場合があります。
見学のときに聞いてみたい観点
第三者評価で「b」または「c」となった項目を、見学時の確認観点に言い換えたものです。bは多くの園に見られる標準的な水準で、園の優劣を示すものではありません。評価の原文は上の項目別評価にあります。
- 相談のしやすさ
送迎時の会話・連絡帳・面談など、保護者が相談できる機会がどう用意されているかを聞くと、入園後のやりとりのイメージがつかめます。 - 職員の育成
職員の研修体制や育成の取り組みを聞くと、先生たちが学び続けられる環境かが分かります。 - 持ち物と保護者の負担共通の観点
使用済みおむつの処分(園で処分か持ち帰りか)、昼寝用の寝具の用意、毎日の持ち物の量は、入園後の負担を左右します。 - 見学だけでは分からないこと共通の観点
行事の頻度と保護者の関わり方(平日開催か・準備の分担があるか)は、先輩保護者の声とあわせて聞くと実際が見えます。
出典・原文を確認する
引用: 株式会社 R-CORPORATION による第三者評価の結果より。出典: かながわ福祉サービス第三者評価推進機構(神奈川県社会福祉協議会) ↗。