- 評価した機関
- 株式会社 R-CORPORATION
- 評価結果の確定
- 2023/08/03
評価時点の記録です。現在の状況は園や公表元で確認できます。見出しを開くと、評価機関の説明文が読めます。
総評(評価機関の記述)
PICCOLINO(ピッコリーノ)の概要
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●PICCOLINO(以下、当園という)は、学校法人初音丘学園(以下、法人という)が運営する子育て支援施設です。園名のPICCOLINO(ピッコリーノ)は、イタリア語で「小さい子」「かわいい子」を意味しています。当園は、幼稚園を活用した横浜型保育事業として全国に先駆け、平成9年横浜市認定第1号の幼稚園併設型の横浜保育室として誕生し、平成27年4月には認可保育所へ移行しました。法人は「初音丘幼稚園」・「スカイハイツ幼稚園」2つの幼稚園運営の他、預かり保育・認可保育所「PICCOLINO」・放課後児童クラブ「アフタースクールはつねっ子」を運営し、子育て支援機能を持つ幼児教育機関として、0歳児~12歳までの子どもの教育・保育の機能を活用できる体制を備え、総合的な子育て支援に尽力しています。 ●当園は、JR「保土ケ谷駅」から相鉄バスで「うぐいす橋」下車、徒歩2分の所に位置する「初音丘幼稚園」に併設されています。園舎周辺は、初音ヶ丘の丘陵地帯の緑豊かな環境の中にあり、閑静な一戸建て住宅が広がり、公園も多く点在しています。また、隣接する地域には「初音が丘地区センター」や「初音が丘小学校」があり、子育て世帯も多い地域です。 ●当園は定員43名、0歳児~2歳児までの保育を実施し、現在43名の園児が在園しています。園舎は鉄骨造り2階建てのゆとりある造りで、各年齢の保育室の他に、お昼寝部屋、ランチルーム、事務所等を設けています。また、広々とした土の園庭(ゴリラパーク)を有し、埋め込まれた土管は子どもたちの人気スポットになっています。恵まれた環境の中で、保育士も子どもたちも笑顔が溢れ、「やりたいこと」を十分に楽しむ保育を展開しています。 1.
優れた環境の中で個性を伸ばす保育
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当園は、0歳児~2歳児までの保育施設ですが、園舎は他に類を見ない設計・規模であり、各年齢別の保育室の他にランチルーム、午睡室等が設定され、子どもたちの生活・遊びを最優先に考えられた造りで、眠くなったら寝る・満足するまで遊ぶ・食べる時間の制限なし等、一日を通してゆったりと過ごせる環境作りが成されています。また、2階建ての特徴を生かし、階段の昇り降りの体験の積み重ねにより身体機能の発達も見込まれています。2代目学園理事長のネーミングから名づけられた「ゴリラパーク」の園庭も必見です。子どもたちの興味・関心を引く土管や草花が配置され、安全な環境の中で子どもたちは、「はいはい」・「かけっこ」・「かくれんぼ」等、探索活動を十分に楽しんでいます。保育では、「子どもたち一人ひとりの育ち」を大切にした家庭的な雰囲気で、職員も子どもたちも笑顔に溢れ、穏やかに過ごしています。全職員で保育内容を話し合い、子どもが自信と意欲を持ち「自分で」・「自分から」という気持ちを大切に受容する保育を実践しています。常に子どもの主体性を尊重し「やりたいこと」が十分にできるように、職員は「待つこと」・「見守ること」を基本とした寄り添う保育を実践しています。子どもの言動や援助方法については、園内研修で学び合い、共通認識を図って対応しています。また、保育実践を学び合うために職員同士で他クラスに入る等、より良い保育内容につなげています。0歳児~2歳児という、心や体の成長・発達の大切な時期の小さな変化を見逃さないように、職員間で連携して保護者との信頼関係作りに努めています。今回の利用者(保護者)アンケートに「個性を尊重している」・「先生同士の報連相が良い」・「外遊びが多い」・「笑顔で通える園」との声が多く寄せられ、満足回答94%と高い評価でした。このように「個性」を大切にして伸ばす保育は、保育理念「社会を自分で生き抜く力をつける」につながると言えます。 2.
アイデア豊富な食育活動
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子どもにとって「食べる」ことは、成長発達に欠かせない重要な要素です。当園では、管理栄養士と保育士2名で食育係を設け、年間食育計画に沿って年齢に応じた食育活動を行っています。園舎の一角にある畑ではジャガイモ・さつまいも・トマト・ピーマン・イチゴ等を栽培して子どもたちが収穫、調理してもらい食べています。嫌いな野菜も自分たちで育てると愛着が湧き、喜んで食べるようです。調査日に昼食を子どもたちと食べました。人見知りで泣かれるかと思ったら、全く平気で全員が落ち着いてよく食べていました。笑顔で手を振る様子も多々見られました。テーブルごとに保育士が付き、必要に応じた介助や見守られていることで、子どもの安心感につながっていると言えます。食材は、旬の新鮮なものを地元の商店から仕入れています。味付け・見た目もよくおいしい給食でした。献立は1か月で設定され、栄養面を考慮したバラエティに富んだ内容になっています。今年度の食育計画では「世界の郷土料理」を紹介していく予定です。毎月の誕生日会では、季節に応じた旬の果物を豊富に使ったオリジナルケーキを手作りで提供しています。その様子はホームページでも紹介され、魅了されます。家庭はもとより、地域の親子向けにクッキングを開催(コロナ禍ではZoomオンライン配信)する等、食育活動を展開しています。今回の利用者(保護者)アンケートでも満足回答率91%と高い評価を得ています。 3.
地域に根ざす子育て支援
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法人は、0歳~12歳の教育・保育の総合施設として、地域の子育て支援に取り組んでいます。法人の母体である初音丘幼稚園は、創立65周年を迎える歴史ある園であり、当園の2歳児終了後は、初音丘幼稚園へ入園し、幼稚園児が卒園して小学校へ上がった際には、学童保育へとつながっています。幼稚園と保育所の優れた機能の一体化を図り、保護者と共に子育てをしていく、支援、応援していく場としています。そのためのイベントの企画や子育て支援事業(育児講座、交流保育、園庭開放、園行事参加等)を積極的に実施しています。また、当園は横浜市の子育て家庭応援事業「ハマハグ」の認定も受け、地域向けの子育て親子との交流行事を定期的に企画しています。法人としても地域の保護者の困り感を受けて、トイレトレーニングに関する講座「トイトレ」をZOOMで発信する等、気軽に参加でき情報を得られるよう取り組んでいます。今年度、初音丘学園の5番目の施設として、子育て支援施設「つながりハウス」を開設しています。コンセプトは“地域の子育て家庭同士がつながれる拠点(ハブ)として・地域のすべての子育て家庭の親子が気軽に集まれる憩いの場として”です。「つながりハウス」のホームページも開設され、さらなる子育て支援の充実が大きく期待できると言えます。 4.
人材の確保・育成への取り組み
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当園の現状は、常勤職員の平均年齢が36歳、平均在職期間が9年と安定しています。ただし、法人としては異動・退職を考慮すると、人材の確保と育成が課題のようです。人材確保に向けては、養成校との連携、就職フェア、紹介会社の活用等と共に、施設見学を募り当園の認知度を上げようと取り組んでいます。法人の運営上で最も大切にしたいことに「職員が明るく、楽しく、笑顔で充実した一日を過ごせる職場環境、雰囲気づくり」を掲げ、人員確保と業務軽減等の働き方改革に取り組んでいます。当園では、育児休暇取得率が高く、時短復帰する職員が多数です。調査当日ヒアリングした職員も2日後に産休に入るとのことでした。女性にとって産・育休が取れて、復帰後も気持ちよく働ける職場環境は重要です。人材の安定と育成は、保育内容の向上につながります。今後も長く勤めていきたいと思える職場づくりに期待します。
項目別評価の結果
全国共通の評価基準にもとづき、評価機関が45項目を3段階で確認した結果の転記です。
a=よい水準 b=標準的 c=改善にむけた取組が期待される
「よい水準」でなかった項目(13件)をひらく項目をとじる
b・標準的数年先を見すえた計画がある
原文: 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。(Ⅰ-3-(1)-①)
b・標準的評価をふまえて改善している
原文: 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。(Ⅰ-4-(1)-②)
b・標準的園長が運営の改善を引っぱっている
原文: 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。(Ⅱ-1-(2)-②)
b・標準的職員の確保・定着の計画がある
原文: 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。(Ⅱ-2-(1)-①)
b・標準的人事の仕組み(評価・処遇)が整っている
原文: 総合的な人事管理が行われている。(Ⅱ-2-(1)-②)
b・標準的働きやすい職場づくりをしている
原文: 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。(Ⅱ-2-(2)-①)
b・標準的職員一人ひとりを育てている
原文: 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。(Ⅱ-2-(3)-①)
b・標準的研修の方針と計画がある
原文: 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。(Ⅱ-2-(3)-②)
b・標準的子どもと地域の交流がある
原文: 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。(Ⅱ-4-(1)-①)
b・標準的ボランティアを受け入れる体制がある
原文: ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。(Ⅱ-4-(1)-②)
b・標準的苦情を解決する仕組みがある
原文: 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。(Ⅲ-1-(4)-①)
b・標準的相談・意見にすばやく対応している
原文: 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。(Ⅲ-1-(4)-③)
b・標準的指導計画を定期的に見直している
原文: 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。(Ⅲ-2-(2)-②)
b(標準的)・c(改善に期待)は「劣っている」の断定ではなく、評価時点でさらなる取組が期待された項目です。その後改善されている場合があります。
出典・原文を確認する
引用: 株式会社 R-CORPORATION による第三者評価の結果より。出典: かながわ福祉サービス第三者評価推進機構(神奈川県社会福祉協議会) ↗。