- 評価した機関
- 株式会社 R-CORPORATION
- 評価結果の確定
- 2023/03/10
- 受審回数
- 2回
評価時点の記録です。現在の状況は園や公表元で確認できます。見出しを開くと、評価機関の説明文が読めます。
総評(評価機関の記述)
鶴ヶ峰保育園の概要
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●鶴ヶ峰保育園は、社会福祉法人ちとせ会(以下、法人という)が運営している保育園です。法人は、昭和54年2月に設立された、歴史ある法人です。創立者はキリスト教の聖職者であり、すぐれた福祉と幼児教育を実践してくことが自らの使命であると考え、同年4月、「ちとせ保育園」を開園しました。後、24年経過した平成15年、横浜市が「市立保育所の民間移管」を進めていくことを機に、民間移管が決定した平成16年に横浜市立鶴ヶ峰保育園を法人が請負、「ちとせ会」の2園目の保育園として鶴ヶ峰保育園がスタートしました。これ以降、法人は、2園体制で保育園運営に尽力しています。 ●鶴ヶ峰保育園は、相鉄線鶴ケ峰駅南口より徒歩10分の所に位置しています。保育園が立地している鶴ケ峰一丁目は、ほぼ全域が第一種住居地域に指定された戸建て住宅地であり、商店や事業所はありません。加えて、敷地の西側には、「鶴ケ峰ふれあいの樹林(通称:ジャングル山)」という1.5ヘクタールの樹林があります。クヌギ、コナラを主体としたなだらかな台地で、平成10年に横浜市が借り受け、一般公開された公園です。鶴ヶ峰保育園は、このような静謐且つ自然環境に恵まれた場所に立地しています。 ●鶴ヶ峰保育園は、元横浜市立保育園であり、移管に当たり土地は有償貸与、建物は有償譲渡、備品は無償譲渡されました。園舎は、約1,280㎡の敷地に417㎡の園庭を確保した上で、延床面積430㎡の鉄筋コンクリート造2階建ての保育園です。園舎内は、1階を2歳児から5歳児の保育室として、2階を0歳児、1歳児の保育室としています。2階には、プール遊びもできる広いテラスを有し、また、直接園庭に出られる屋外階段も設置されています。老朽化も見られますがしっかりとした建物に、広さも有し、営繕を施しながら地域の保育園として愛顧を受けています。
「のびのびとした活動」を奨励する保育姿勢
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鶴ヶ峰保育園の保育方針は、「『ありのままの自分が受け入れられている』という自覚を持って生きることを大切にした保育を行(う)」を掲げています。これは、子ども目線からすると、「今、自分がしたいと思うことをのびのびとできる。そして、自分を保育士が温かく見守ってくれていると感じられる」こととして言い換えられるでしょう。子どもがのびのびと活動できる、を前提として受け入れ、見守る、そういう姿勢を意識していることが必要です。鶴ヶ峰保育園には広い園庭があり、すぐ隣には鶴ケ峰ふれあいの樹林(通称:ジャングル山)もあり、体をのびのびと動かして遊べるという環境メリットがあります。また、屋外で遊べる「のびのびとした活動」以外に、保育室内においても常時、複数のコーナーを用意して、違う種類の玩具を置き、子ども自ら好きな玩具を収納場所から持ってきて遊んでも良い、という方針も「のびのびした活動」の一部であると言えます。 職員は、子どもたちにやりたいこと、興味を持っていることを問いかけ、活動に取り入れることを日頃から行い、この姿勢こそが「のびのびとした活動」の源泉であると思われます。鶴ヶ峰保育園では、子どもの意向を汲み取っていること、主体的な遊びを奨励していること、その上で遊べる場(園庭等)があること、この三位一体が「のびのびとした活動」の特徴であると言えます。
子どもをしっかりと見守る保育
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鶴ヶ峰保育園の職員は、全ての子どもの名前、顔、特徴等を覚えています。定員60名であることも1つの要因ですが、新入園児についても、1ヶ月も経たない内に自然と名前や顔を覚え、それを可能にする環境・土壌があることが挙げられます。それは、職員間の公式的、非公式的という2つの良好なコミュニケーションです。公式的コミュニケーションでは、職員会議(月1回)、スタッフミーティング(月1回)、食育会議・給食会議(月1回)、クラスミーティング(月1回)における細やかな話し合いであり、会議は、一人ひとりの子どもについて情報交換を行い、全職員で共有認識が図られています。非公式的なコミュニケーションは、日々行われ、事務室、各クラスにおいて、また、午睡中、食事中、休憩中等、様々な場面において短時間であっても子どものことが話題となり、各職員が子ども一人ひとりの様子や出来事について、互いに話し、聞くという関わりを持っています。子どものことを互いに率直に話せるという良好な人間関係が構築され、その効果として子どもに関する情報が非公式の場においても密に把握できる環境・土壌があります。
高い保護者満足度
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今回の第三者評価での利用者(保護者)アンケートでは、保育に対する総合的満足度について、「満足」と「概ね満足」の合計が100%という数値が出ています。保育の姿勢に関わる個別の質問でも、「職員はお子さんを大切にしてくれていますか」、「お子さんは保育園で楽しく過ごしていますか」という2つの質問において、「満足」「概ね満足」の合計が100%になっています。そして、「子どもがのびのびと活動している、楽しんでいる」、「先生が子どもの名前と顔を覚えてくれる、よく見ていてくれる」という自由意見がとても多く記されています。保育園の方針、保育士の姿勢により、子どもが成長している、喜んでいることが、子どもの表情、態度、言葉を通して保護者に直々に伝わっているからこその意見と言えます。
保育人材の安定的な確保
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鶴ヶ峰保育園の保育方針、職員の保育姿勢により、子どもに対して質の高い保育サービスが提供されており、保護者の満足度も高い、この良き現状を将来に亘って維持していくために、鶴ヶ峰保育園の理念、方針に共鳴し、「鶴ヶ峰保育園で働きたい」と思いを強く持つ職員を確保し、そして長く勤務してもらうことが必要です。 新卒採用された職員の定着率が高いのは、職員に「この保育園で働き続けたい」という思いが強いことの証左だと思われ、鶴ヶ峰保育園の強みだと言えます。一方で、保育園としては、人材確保が重要課題であると捉えています。であれば、保育園として、働きやすい職場、魅力ある職場であり続けるためのさらなる条件整備に取り組むことが望まれます。具体的方策例として、1つ目に、昇格、昇進、キャリアパスといった人事制度について、現行の仕組みの言語化、明確化を図り、職員に周知することが考えられます。2つ目には、職員の意向、意思をよりしっかりと把握するために、園長との面談を定期的、制度的に行うことが望まれます。3つ目に、職員が、直接子どもと関わる部分で全力を注げるよう、付随業務の軽減を図ることが望まれます。具体的には、職員の多岐に亘る職務内容の内、清掃、消毒、片付け等、保育士資格を必要としない業務については、その一部を一般アルバイトに委ねることが考えられます。このような方策を講じることで、人材の確保、定着に一定の効果があると思われますので、前向きな検討を期待します。
項目別評価の結果
全国共通の評価基準にもとづき、評価機関が45項目を3段階で確認した結果の転記です。
a=よい水準 b=標準的 c=改善にむけた取組が期待される
「よい水準」でなかった項目(9件)をひらく項目をとじる
b・標準的数年先を見すえた計画がある
原文: 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。(Ⅰ-3-(1)-①)
b・標準的今年度の計画がある
原文: 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。(Ⅰ-3-(1)-②)
b・標準的計画を実行し見直す仕組みがある
原文: 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。(Ⅰ-3-(2)-①)
b・標準的計画を保護者に伝えている
原文: 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。(Ⅰ-3-(2)-②)
b・標準的園長が運営の改善を引っぱっている
原文: 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。(Ⅱ-1-(2)-②)
b・標準的職員の確保・定着の計画がある
原文: 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。(Ⅱ-2-(1)-①)
b・標準的人事の仕組み(評価・処遇)が整っている
原文: 総合的な人事管理が行われている。(Ⅱ-2-(1)-②)
b・標準的働きやすい職場づくりをしている
原文: 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。(Ⅱ-2-(2)-①)
b・標準的職員一人ひとりを育てている
原文: 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。(Ⅱ-2-(3)-①)
b(標準的)・c(改善に期待)は「劣っている」の断定ではなく、評価時点でさらなる取組が期待された項目です。その後改善されている場合があります。
出典・原文を確認する
引用: 株式会社 R-CORPORATION による第三者評価の結果より。出典: かながわ福祉サービス第三者評価推進機構(神奈川県社会福祉協議会) ↗。