- 評価した機関
- 株式会社 R-CORPORATION
- 評価結果の確定
- 2026/03/10
- 受審回数
- 2回
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総評(評価機関の記述)
磯子おひさま保育園の概要
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●磯子おひさま保育園(以下、当園という。)は、有限会社おひさま (以下、法人という。) が運営しています。法人の保育事業部(以下、本部という。) は、認可園3園と小規模園1園を運営しています。法人所在地は横浜おひさま保育園内にあり、区内の近隣に当園含め2園が位置しているため、相互に協力しやすい環境が整っています。沿革としては、2000年10月に「おひさま保育園」として無認可保育園を磯子駅前トイザらス浜田ビル3階に開園しました。その後、2002年4月に横浜保育室の認定を取得し、2013年4月には法人として初の認可園である大岡おひさま保育園を開園しました。続いて、2014年4月に森おひさま保育園、2015年4月に当園が開園され、2018年4月に横浜保育園が開園されました。また、2015年4月に「おひさま学童クラブ」が開設(横浜おひさま保育園に併設)されており、地域の子どもたちの成長を幅広く支えています。 ●当園は、JR根岸線「磯子駅」から徒歩約7分、磯子区総合庁舎前バス停から徒歩約1分、磯子駅前バス停から徒歩約8分の場所にあります。横須賀街道(国道16号線)に面し、至近には磯子区役所、斜め前には系列園の横浜おひさま保育園もあり、その80m先に当園が位置しています。近隣ではマンション建設が進み、子育てニーズも高まっています。磯子おひさま保育園は、丘陵の東斜面に建てられた4階建て(屋上あり)の園舎です。国道沿いには街路樹が並び、車やバスの往来がある環境でありながら、季節の移ろいを感じられる自然も身近にあります。 ●園舎は、安全性と使いやすさに配慮したつくりになっています。入口には雨除けがあり、玄関前には自転車やベビーカーが置けるスペースを確保しています。玄関は映像付きインターホンで来訪者を確認してから開錠するセキュリティ仕様です。1階には下駄箱、事務室・病児対応スペース、応接室、多目的トイレ、備蓄倉庫があり、階段とエレベーターで各階へ移動できます。2階は2・3歳児の異年齢保育室で、低い棚を使った環境づくりにより、子どもが自由に遊びを選べる空間になっています。道路側は全面ガラスで自然光がよく入り、同フロアに調理室もあります。3階は4・5歳児の異年齢保育室で、身支度スペースやままごと、製作コーナー、絵本等のコーナーが整い、子どもが主体的に活動できる環境です。4階は0・1歳児の保育室で、寝る・食べる・遊ぶスペースを低い棚で区切り、安心して過ごせるつくりです。こちらも窓から暖かい日差しが入ります。5階は屋上庭園で、滑り台等の大型遊具があり、子どもたちがのびのびと体を動かして遊んでいます。戸外活動では近隣の公園へ出かけることが多く、交通安全に気を付けながら歩いて向かっています。保育室には手作りのお散歩マップが掲示され、周辺には公園が多く、子どもたちは様々な場所で戸外遊びを元気に楽しんでいます。 1.
子ども主体の保育を支える環境と関わり
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子どもたちが自主的に行動し、自分の思いややりたいことを表現できるよう、当園では年齢に応じた保育環境づくりを大切にしています。職員は子どもの発達に合わせて関わり、一人ひとりの生活に寄り添いながら「やりたい」という気持ちを尊重し、必要に応じて言葉がけや援助を行うことを共通理解としています。着替えやすい環境づくりや、低月齢・高月齢それぞれが安心して遊びたい場所へ行けるような空間配置、クッションやマットを広く使った落ち着けるスペースづくり等、子どもが自分で行動しやすい工夫を随所に取り入れています。日常の保育では、子どもの気持ちを丁寧に汲み取り、次の行動を自分で考えられるような言葉がけを意識しています。生活習慣の場面でも、一人ひとりの状況に合わせて「自分からやりたくなる」ような関わりを心がけ、必要な部分だけを優しく援助しています。未満児クラスの職員インタビューは、安心して過ごせる愛着関係を大切にし、特定の保育者との関わりを基盤にしながら、徐々に他の保育者にも慣れていけるよう配慮しています。子どもの好きな遊びや興味を丁寧に観察し、保育者自身も歌や遊びに主体的に関わることで、子どもたちが楽しそうに遊びこむ姿が見られます。幼児クラスの縦割り保育では、日常的に異年齢の交流があり、「思いやり」や「あこがれ」が自然に育まれています。ロッカーをL字に配置して身支度をしやすくしたり、段ボールの仕切りで集中できる個のスペースをつくったり、落ち着きたい時に使える「おひさまルーム」を設ける等、子どもが主体的に生活・遊びを進められる環境を整えています。保育者は、子どもが自分で考えて行動ができるよう寄り添い、意欲を持って取組めるような支援を心がけています。 2.
職員全員で支える一体的な保育と情報共有の体制
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各階の保育室はワンフロアで広々としており、乳児・幼児それぞれのリーダーを中心に情報共有が円滑に行われています。利用者(保護者)アンケートには「子どもを大切にしてくれる」「担当クラスでなくても名前を覚えて声をかけてくれる」「全ての職員が子どもの名前を呼んでくれる」等の声が寄せられ、子どもの姿や成長を職員全員で喜び合う温かな雰囲気が園全体に広がっています。ワンフロアの特性を生かし、互いの保育が見える環境の中で、子どもの様子に応じた柔軟な支援体制が整えられています。日々の保育や散歩、室内活動の様子が記録を通して確認でき、保育士全員が子どもの状況を細かく把握し、担任以外の職員も一人ひとり子どもに寄り添った関わりができるよう努めています。幼児クラスでは、毎朝サークルタイムを行い、子どもたちが自分の意見をみんなの前で話す機会を大切にしています。子どもたちの自由な発言は「保育ウエブ」を活用して可視化し、保育内容にも反映しています。当園では、保育士・栄養士・調理師・事務員が一体となって保育を進める風土が根付いており、毎日の昼礼には全職種が参加して情報共有を行い、子どもたちのより良い育ちを支えています。 3.
食育を通して『楽しく食べる』を育む取組
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栄養士が作成した「年間食育計画」に基づき、各年齢の年間指導計画・月間指導計画に食育を位置付け、子どもたちが食事をより楽しめるよう取組んでいます。調理職員と保育職員の連携も良く、残食があった際には「どうしたらもっと美味しくできるか」「子どもが喜ぶ工夫は何か」等を話し合い、必要に応じて各クラスを巡回して喫食状況を直接確認しています。食育は保育士と栄養士が協力して進めており、食材の話、食事マナー、三色栄養、朝食の大切さ等を図解を用いて分かりやすく伝えています。給食の食材は地元業者から仕入れ、生鮮食品は朝搬入されたものを使用しています。旬の食材に触れ、色・形・硬さ・匂い等を感じられるよう工夫している他、1階玄関前のプランターでナスやきゅうりを栽培し、収穫したきゅうりで「塩こんぶきゅうり」や「ナスの味噌漬け」を作ってみんなで味わう等、食を身近に感じられる体験を大切にしています。毎月の献立には子どもたちの声を反映し、お別れ会では年長児のリクエスト献立が特に人気です。また、職員が代表と釣りに行き、子どもたちは釣りの様子の動画を見たり、実際に魚をさばく様子を目の前で見たり、食べたりすることもあります。職員も子どもも楽しみにしています。「楽しく美味しく食べる」をモットーに、園全体で食育活動を展開しています。 4.
職員が安心して長く働ける職場づくり
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当園では職員が生活設計に見通しを持ち、安定して働ける体制が整っています。園長や主任が状況に応じて保育現場に入り、さらにフリー職員がバックアップすることで休むことができ、無理のなり勤務が可能になっています。人間関係の良好で意見や相談がしやすく、業務の分散が図られているため、ノンコンタクトタイムの確保にもつながっています。職員の心身の健康や家庭・仕事の悩みには園長が丁寧に対応し、本部には社会保険労務士が在籍しているため、安心して相談できる環境があります。育児休暇からの復職時には、普通勤務・短時間勤務・早番・遅番免除制度等(条件あり)、職員の希望を尊重した働き方が選べるよう配慮されています。法人は福利厚生の充実を図り、各種見舞金・退職金・社会保険制度に加え、借上げ住宅制度や中小企業退職金共済制度にも加入しています。レジャーや懇親会では、横浜駅近くのフレンチレストランの優待券やそこでの忘年会、食育活動の一環として行う釣り等、職員が楽しめる機会も多くあります。自己啓発面では資格支援制度や社外セミナーへの参加(参加自由)も整備されています。また、職員会議・園内会議・昼礼等を活性化し、風通しの良い職場づくりを進めています。こうした取組により、職員が安心して長く働ける、働きやすい職場環境が実現されています。 5.
園独自の中・長期計画及び単年度計画の策定
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法人全体の中・長期計画は、安定的で継続可能な運営を実現することを目的に策定されています。計画には、経営、組織体制、職員の育成・職員育成の目指す姿(1~3年目、4年目以降フロアリーダー・主任・園長等)、職員の確保と定着、育成に関する考え方、地域と福祉ニーズへの対応等が盛り込まれ、各項目に課題と具体的な取組が示されています。全園が参加する毎月1回の職員会議では、法人全体及び各園の取組みや課題について情報共有を行っています。ICT導入については令和8年度に向けて準備を進めており、会議ではその進捗確認が行われています。当園としての取組や課題についても議題に挙がり、加配児の保育環境、キャリアアップを含めた職員の主体的保育の学び、ICT導入、職員採用(費用面を含む)・職員の意欲を保ち移動できる組織作り、職員育成、全体的な計画との連携した関係性、研修の計画化等が共有されています。現在、園独自の中・長期計画は作成していませんが、全ての課題に同時に取組むことは難しいため、優先順位や進め方を整理した中・長期計画を作成し、今年度の取組みや長期的に取組む内容を可視化することが望まれます。これにより、園全体で共通認識を持ち、課題解決に向けて一体的に取組むことが期待されます。
項目別評価の結果
全国共通の評価基準にもとづき、評価機関が45項目を3段階で確認した結果の転記です。
a=よい水準 b=標準的 c=改善にむけた取組が期待される
「よい水準」でなかった項目(33件)をひらく項目をとじる
b・標準的園を取り巻く状況を把握している
原文: 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。(Ⅰ-2-(1)-①)
b・標準的経営の課題に取り組んでいる
原文: 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。(Ⅰ-2-(1)-②)
b・標準的数年先を見すえた計画がある
原文: 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。(Ⅰ-3-(1)-①)
b・標準的今年度の計画がある
原文: 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。(Ⅰ-3-(1)-②)
b・標準的計画を実行し見直す仕組みがある
原文: 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。(Ⅰ-3-(2)-①)
b・標準的計画を保護者に伝えている
原文: 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。(Ⅰ-3-(2)-②)
b・標準的園長が運営の改善を引っぱっている
原文: 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。(Ⅱ-1-(2)-②)
b・標準的働きやすい職場づくりをしている
原文: 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。(Ⅱ-2-(2)-①)
b・標準的研修の方針と計画がある
原文: 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。(Ⅱ-2-(3)-②)
b・標準的研修の機会が確保されている
原文: 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。(Ⅱ-2-(3)-③)
b・標準的実習生を受け入れる体制がある
原文: 実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。(Ⅱ-2-(4)-①)
b・標準的運営の情報を公開している
原文: 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。(Ⅱ-3-(1)-①)
b・標準的公正・透明に運営している
原文: 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。(Ⅱ-3-(1)-②)
b・標準的子どもと地域の交流がある
原文: 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。(Ⅱ-4-(1)-①)
b・標準的ボランティアを受け入れる体制がある
原文: ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。(Ⅱ-4-(1)-②)
b・標準的関係機関と連携している
原文: 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。(Ⅱ-4-(2)-①)
c・改善に期待地域のニーズを把握している
原文: 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。(Ⅱ-4-(3)-①)
c・改善に期待地域に貢献する活動をしている
原文: 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。(Ⅱ-4-(3)-②)
b・標準的子どもを尊重する共通理解がある
原文: 子どもを尊重した保育について共通の理解をもつための取組を行っている。(Ⅲ-1-(1)-①)
b・標準的入園・変更時にわかりやすく説明している
原文: 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。(Ⅲ-1-(2)-②)
b・標準的転園時の引き継ぎに配慮している
原文: 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。(Ⅲ-1-(2)-③)
b・標準的子どもの満足を高める仕組みがある
原文: 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。(Ⅲ-1-(3)-①)
b・標準的苦情を解決する仕組みがある
原文: 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。(Ⅲ-1-(4)-①)
b・標準的相談しやすい環境がある
原文: 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。(Ⅲ-1-(4)-②)
b・標準的相談・意見にすばやく対応している
原文: 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。(Ⅲ-1-(4)-③)
b・標準的事故を防ぐ体制がある
原文: 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。(Ⅲ-1-(5)-①)
b・標準的感染症に備えている
原文: 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。(Ⅲ-1-(5)-②)
b・標準的災害に備えている
原文: 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。(Ⅲ-1-(5)-③)
b・標準的手順を見直す仕組みがある
原文: 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。(Ⅲ-2-(1)-②)
b・標準的一人ひとりに合わせた指導計画を作っている
原文: アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。(Ⅲ-2-(2)-①)
b・標準的指導計画を定期的に見直している
原文: 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。(Ⅲ-2-(2)-②)
b・標準的保育の記録を職員間で共有している
原文: 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。(Ⅲ-2-(3)-①)
b・標準的記録の管理体制がある
原文: 子どもに関する記録の管理体制が確立している。(Ⅲ-2-(3)-②)
b(標準的)・c(改善に期待)は「劣っている」の断定ではなく、評価時点でさらなる取組が期待された項目です。その後改善されている場合があります。
出典・原文を確認する
引用: 株式会社 R-CORPORATION による第三者評価の結果より。出典: かながわ福祉サービス第三者評価推進機構(神奈川県社会福祉協議会) ↗。