- 評価した機関
- 株式会社 R-CORPORATION
- 評価結果の確定
- 2026/01/28
- 受審回数
- 2回
評価時点の記録です。現在の状況は園や公表元で確認できます。見出しを開くと、評価機関の説明文が読めます。
総評(評価機関の記述)
アイン弘明寺保育園の概要
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●アイン弘明寺保育園(以下「園」という。)は、横浜市南部の南区に位置しています。園は、横浜市営地下鉄ブルーライン「弘明寺」駅から南に約500m、徒歩約6分の旧鎌倉街道沿いにあります。かつて商店街として賑わっていた旧鎌倉街道沿いの周辺は、現在では住宅街の中に商店もある落ち着いた環境となっています。園の近隣には弘明寺商店街があり、買い物や交通の利便性に優れています。一方で、園周辺は住宅地化が進んでおり、高い建物がないため、日当たりや風通しが良く、道路の騒音もほとんど感じられません。また、近隣には運動公園を備えた大きな「大岡公園」や「弘明寺公園」があり、子どもたちがのびのびと遊べる環境にも恵まれています。 ●園の運営主体は、中央出版株式会社(以下「法人」という。)です。法人は、昭和54年の設立以来、幼児から小・中・高校生までを対象とした学習教材や学習システム等、教育事業を中心に取組んできました。平成16年には、幼児用家庭教育システム「モンテッソーリ式プルチノ」を完成させ、企業理念である社会問題の解決に寄与する取組の一環として、待機児童解消支援を目的とした保育事業へと事業領域を広げました。この保育事業は、平成23年にアイン能見台駅前保育園を開園したことから本格的にスタートしました。現在、法人が運営する認可保育所は、横浜市内に6園(能見台・松本町・金沢文庫・弘明寺・高島台・三枚町)、川崎市内に3園(武蔵小杉・武蔵小杉北・栗平)、さらに愛知県内につの保育園とつの保育室を含め、合計13か所に広がっています。 ●園は鉄筋コンクリート造の3階建てで、1階には0歳児室、厨房、事務室、更衣室、トイレを配置しています。2階には1歳児・2歳児室とトイレ、3階には3歳・4歳・5歳児室とトイレがあり、屋上は園庭として活用されている他、野菜等の栽培も行われています。クラス編成は0歳児から5歳児までの6クラスで、定員は0歳児6名、1歳児12名・2歳児・3歳児・4歳児・5歳児が各13名の計70名です。園では、乳児保育、産休明け保育、障害児保育、延長保育を実施しています。また、アイン保育園に共通する特徴として、モンテッソーリ教育、自由保育(子どもが遊びを自由に選択する)、共育(子どもと大人が共に学び成長する)の3つの柱とした運営を行っています。 1.
自由保育よる主体性と感性を育む保育
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園では「みらいを生き抜く力を育てる」を理念に掲げ、モンテッソーリ教育に加えて、自由保育と共育の3つのコンセプトを柱とし、理念の実現を目指しています。特に「自由保育」は、子どもたちの主体性を尊重し、一人ひとりの育ちを大切にする保育です。保育者が一斉に与えるカリキュラムではなく、子どもたち自身が考え、興味や関心に基づいて遊びを選び取組むことで、自立性や主体性が育まれます。園では、子どもたちの興味・関心を保育者が丁寧に見守り、集中して遊べる空間づくりや遊具の配置を工夫する等、主体的に遊びを選べる環境を整えています。このような環境の中で、子どもたちは話し合いながら遊びや公園の行き先を決めたり、自ら遊具を選んでコーナーごとに遊びを楽しんだりしています。食事も11時30分から13時の間で、子どもたちが食べたいタイミングで自由に取っています。さらに、屋上での野菜栽培や、農協に予約をして行うさつまいも掘り、公園での自然観察、園内での昆虫やめだかの飼育等、多様な体験を通して、自然や生き物への感性や慈しみの心が育まれています。 2.
異年齢交流保育とモンテッソーリ教育が育む基本的生活習慣
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園では、モンテッソーリ教育の推進に加え、異年齢の縦割り保育や食育を取り入れ、子どもたちが基本的な生活習慣を日常生活の繰り返しの中で身に付けられるような保育環境づくりを行っています。モンテッソーリ教育では「手を使うこと」を重視しており、小さな木枠にボタンを付けた布を使ってボタンのかけ外しを練習等しています。食育では、野菜の皮むき等、0歳児からでも年齢に応じて手を使いながら取組める食材を用意しています。また、フロアごとに異年齢児交流の時間を設けています。幼児クラスは3・4・5歳児異年齢で生活をしていることから、年少児が年長児の姿を見て学び、工夫しています。日常の保育では、活動・休憩・給食といった生活の流れを繰り返す中で、生活習慣が定着するよう支援しています。保育者が率先して挨拶を行い、外から帰った際の手洗いやうがいを徹底する等、日々の生活の中で必要な行動を丁寧に積み重ねています。また、子ども一人ひとりのリズムを大切にし、「活動」と「休息」のバランスが保たれるよう配慮しています。今回の利用者(保護者)アンケートでは、「基本的生活習慣の取組」について、「概ね満足」を含めた「満足」が96%と非常に高い評価を得ています。 3.
食育を通じて育まれる食への興味・関心
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園のパンフレットでは「園の特徴」として食育活動を掲げ、「クッキングや食材に触れる経験、栽培活動を通して食への関心が持てるような機会を大切にしています」と紹介し、食育への取組を広く周知しています。年間計画にも「食育推進」を位置付け、年間食育計画に基づいて継続的に食育を実施しています。食育では、食具の使い方やマナー、栄養素への理解を促すと共に、「栽培活動」「食材のお手伝い」「クッキング」の3つを柱として、実際に食材に触れながら学ぶ体験を重視しています。栽培活動では、屋上にプランター菜園を設け、夏野菜・冬野菜等多様な野菜を育て、収穫を行っています。また、農協の畑を借りてさつま芋を栽培し、収穫時には保護者も参加して収穫を楽しんでいます。食材のお手伝いでは、玉ねぎの皮むき、トウモロコシの皮むき・ひげ取り、ソラマメや絹さやの皮むきや筋取り等、乳児から発達段階に応じた作業に取組んでいます。クッキング活動は3歳児から毎月実施しており、今年度の4歳児は卒園時に年長児へ食事を振る舞うことを目標に調理に取組んでいます。親子で楽しむ「親子クッキング」も実施し、活動の成果はレシピと写真を添えて保護者に紹介しています。第三者評価の調査時には、4歳児が作った沖縄の郷土料理「にんじんしりしり」のレシピが玄関に掲示され、ホームページの「すくすく日記」(ブログ)でも食育活動が紹介されていました。給食では、行事食や郷土料理を毎月献立に取り入れ、行事食の由来や郷土料理の名称・食材について説明することで、子どもたちの食への興味を育んでいます。食事の場所は活動場所と分け、家庭的で落ち着いた雰囲気の中で食事ができるよう配慮しています。嫌いなものを無理に食べさせないことや、盛り付けを工夫することで、食への興味や食べる楽しさ、完食の達成感を大切にしています。 4.
保護者と協働して進める園運営の取組
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園では、アイン保育園の3つのコンセプトである「モンテッソーリ教育」「自由保育」「共育」の内、「共育」を特に重視し、家庭と連携したこどもの育成に力を入れています。アイン保育園が目指す「共育」とは、子ども・保護者・地域の方々・保育者が互いに助け合い、子どもたちから日々多くを学びながら、共に成長していくことを意味します。その理念の下、園では保護者との連携や保護者支援に積極的に取組んでいます。クラスの年間指導計画・月間指導計画には「家族との連携」欄を設け、年齢に応じた子どもの育ちについて家庭と協働しながら支援しています。園と保護者の信頼関係を築くため、連絡帳の活用を重視しており、乳児クラスでは子どもの遊びの様子を丁寧に記録し、保育内容や成長の姿が保護者に伝わるよう工夫しています。幼児クラスでは連絡帳に代わり、「出席カード」の裏面に「おたより欄」を設け、保育者が気づいたことを保護者に伝えています。また、運動会や発表会等成長を共有する行事に加え、保育参加、親子クッキング、家族の日週間(期間中に園児と保護者が個別に公園等で遊ぶ日を設定)、おじいちゃん・おばあちゃんと遊ぼう、クリスマスパーティー等、保護者等が保育に参加できる多様な機会を設けています。これらの取組を通じて、園と保護者が共に子どもを育てるという意識の醸成を図っています。さらに、園だより、クラスだより、ほけだより、レシピ公開等を通して、家庭と連携した保育や食育、健康管理にも取組んでいます。利用者(保護者)アンケートでは、回収率が約80%と高く、保育方針・保育内容・園の決まり事に対する理解度も90%を超えており、保護者の保育への関心や参加意識が高まっていることが窺えます。これらの結果は、園が進めてきた「共育」の取組が着実に成果を上げていることを示しています。 5.
保育の質向上をめざす『保育を良くする取組み』の推進
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園では独自の取組として、園長との1on1面接を実施すると共に、「保育を語ろう」と題した場を設け、保育実践の振り返りや保育内容について話し合う機会をつくり、保育の質の向上を図っています。特に今年度は、保育チームを組織し、「アイン弘明寺保育園の丁寧な保育を作っていくために」をテーマに、園全体で保育の改善に取組んでいます。この取組では、「園のいいところ探しをしてみよう」「子どもの人権とは」等のテーマを設定し、幼児会議や乳児会議で意見交換を行っています。また、子どもの人権に関する学びとして、朝の受入れ場面を題材に「受入れの良くない例を見て、何が問題なのかを考える」といった検証やグループワークも実施しています。保育チームの取組は始まったばかりですが、継続的に進めていくことで、今後さらに効果が期待されます。 6.
地域貢献活動のさらなる推進に向けて
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園では、実習生やボランティアの受入れを行う他、行事前には地域の商店街で子どもたちが買い物を体験する等、地域との交流を積極的に進めています。また、横浜南部エリアの3園合同で毎年開催される「アインフェス」では、わらべうたやリズム運動、ダンス等のイベント、関係企業によるゲームブース、保育者による制作コーナー等を地域に公開し、地域住民とのつながりを深めています。一方で、園見学会等を通じて地域の子育て家庭からの相談には応じていますが、地域住民全体を対象とした相談事業としては実施していません。園では、要請があれば地域の子育てイベントや催しに職員を派遣する体制が整っているため、区や地域子育て支援拠点、子育てサロン、子育てサークル等が行う子育て関連イベントにおいて、子育て相談を担う等、保育園の専門性が地域の子育て支援ニーズにより活かされることが期待されます。なお、全体的な計画の中に、実習生やボランティアの受入れ、地域での子育て相談等の地域貢献活動を明記すると、園の地域連携の方向性がより明確になり、さらに望ましいでしょう。
項目別評価の結果
全国共通の評価基準にもとづき、評価機関が45項目を3段階で確認した結果の転記です。
a=よい水準 b=標準的 c=改善にむけた取組が期待される
「よい水準」でなかった項目(17件)をひらく項目をとじる
b・標準的経営の課題に取り組んでいる
原文: 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。(Ⅰ-2-(1)-②)
b・標準的数年先を見すえた計画がある
原文: 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。(Ⅰ-3-(1)-①)
b・標準的今年度の計画がある
原文: 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。(Ⅰ-3-(1)-②)
b・標準的計画を実行し見直す仕組みがある
原文: 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。(Ⅰ-3-(2)-①)
b・標準的計画を保護者に伝えている
原文: 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。(Ⅰ-3-(2)-②)
b・標準的評価をふまえて改善している
原文: 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。(Ⅰ-4-(1)-②)
b・標準的人事の仕組み(評価・処遇)が整っている
原文: 総合的な人事管理が行われている。(Ⅱ-2-(1)-②)
b・標準的研修の機会が確保されている
原文: 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。(Ⅱ-2-(3)-③)
b・標準的実習生を受け入れる体制がある
原文: 実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。(Ⅱ-2-(4)-①)
b・標準的ボランティアを受け入れる体制がある
原文: ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。(Ⅱ-4-(1)-②)
b・標準的地域のニーズを把握している
原文: 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。(Ⅱ-4-(3)-①)
b・標準的地域に貢献する活動をしている
原文: 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。(Ⅱ-4-(3)-②)
b・標準的入園希望者に情報を提供している
原文: 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。(Ⅲ-1-(2)-①)
b・標準的転園時の引き継ぎに配慮している
原文: 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。(Ⅲ-1-(2)-③)
b・標準的感染症に備えている
原文: 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。(Ⅲ-1-(5)-②)
b・標準的手順を見直す仕組みがある
原文: 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。(Ⅲ-2-(1)-②)
b・標準的保育の記録を職員間で共有している
原文: 子どもに関する保育の実施状況の記録が適切に行われ、職員間で共有化されている。(Ⅲ-2-(3)-①)
b(標準的)・c(改善に期待)は「劣っている」の断定ではなく、評価時点でさらなる取組が期待された項目です。その後改善されている場合があります。
出典・原文を確認する
引用: 株式会社 R-CORPORATION による第三者評価の結果より。出典: かながわ福祉サービス第三者評価推進機構(神奈川県社会福祉協議会) ↗。