- 評価した機関
- 株式会社評価基準研究所
- 評価結果の確定
- 2025/02/12
- 受審回数
- 1回
評価時点の記録です。現在の状況は園や公表元で確認できます。見出しを開くと、評価機関の説明文が読めます。
総評(評価機関の記述)
特に評価の高い点
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【自ら遊び場を選べるオープンな環境構成により、子ども同士の関わりを促し豊かな遊び文化を創り出している】 フロアー毎に各保育室がオープンになり、室内のコーナー毎に保育士が配置され遊びの援助をする環境の中、子どもたちは保育室内を自由に行き来し、遊びたいコーナーを選びながらトラブルなく主体的に遊べている。子どもが自由に動く環境の下、年下の子が上の子に憧れたり、年上の子が下の子に思いやりをもって接したりといった、子ども同士の(特に異年齢の)関わりが促され、子どもの成長や遊び文化の醸成に大きく寄与している。また職員間では、子どもの様子や成長について毎週の会議で共有している。子どもの主体性と子ども同士の関わりを促す空間的・物的・人的環境により、豊かな遊び文化を継承していってほしい。 【子どもの発達と興味・関心をふまえた環境設定により子どもたちが主体的に生き生きと遊びこめている】 子どもの発達と興味・関心をふまえたコーナー保育の環境設定により、子どもたちが主体的に生き生きと遊ぶことができている。例えばせいさく遊びをするコーナーでは、子どもたちが使用した後の片づけまで想定して教材や材料の配置が区分けされており、子どもたちは自由にそれらを使い次に遊ぶための意欲を持ちながら片付けることができる。またブロック遊びのコーナーでは、継続的に作れる場や完成したものを展示する場所が設定されており、子ども同士で認め合ったり、保護者にも見てもらったりすることで、子どもたちは達成感を味わうことができる。子どもの主体的な遊びと経験を育む遊び空間と、そこをとことん使う遊びの時間設定が、子どもたちの主体的な遊びを保障し、保育室は生き生きとした生活の場となっている。 【保育と調理との連携により、園全体で食育に取り組んでいる】 毎月の食育会議によりさまざまな食育への取り組みが計画され、保育の中で実施されている。例えば栽培では、子どもたちが希望する野菜を栽培、生育を観察した上で、実りを収穫し、それを給食の食材として使用することで食への関心を高めている。食事では、座席シートを作成し、席の取り合いのトラブルなく、一緒に食べたい友だちと同席できるようにしている。配膳においても5歳児はビュッフェ形式で自分の食べたい量を盛り付け、3・4歳児は盛り付けられた物を自分でトレーで配膳というように、子どもの意欲と主体性を育む工夫をしている。調理員が保育士と連携し配膳方法や箸の持ち方等を掲示物で知らせたり、「明日の献立メニュー」表を子どもたちと一緒に作成したり、園全体で食育に取り組んでいる。
さらなる改善が望ましい点
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【現在の良好な保育を土台にして、保育の意識化・言語化に取り組んでほしい】 子どもたちが思い思いに遊びを選べるコーナー保育の環境設定、日々繰り出す散歩、子どもの活動や1日の様子を振り返りとともに伝える「デイリー」記録…。子どもの活動や保育士の環境づくり・発信という面でみると、当園にはいくつもの力強い実践がある。そしてそのどれもがそれほど力まずに普通に行われていることが素晴らしい。こうした良好な状態を土台にした発展的な課題ということであげるとしたら、こうした実践の裏にある保育の意図への自覚と、その言語化が
今後の課題
評価機関の記述 1
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といえるのかもしれない。現在の充実した保育の意味やそこにかける思いを一度言語化し共有しておくと、今後担い手や時代が変わったときの確かな支えになる。また現状においても、保護者により強く当園の保育の良さを伝えるツールにもなるだろう。現在の良好な保育の意識化・言語化にも期待したい。 【子ども同士の関わりと育ちに目を向けた生き生きした記録を、次の保育への力にしてほしい】 現在力を入れて毎日作成している「デイリー」記録は、指針が求めている「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」に基づいたエピソードの振り返りが丁寧に記録された充実した内容になっている。そこには活動の中での子どもの様子やそこにこめた保育者の保育の思いが写真とともに記されている。毎日の記録は大変だが、この記録によって保育士の子どもを見る力、保育を計画する力が育まれてきたこともよくわかる。ここであえて今後の発展的な課題をいえば、この活動の中で子ども同士のどんなやりとり・関わりがあったのか、そこでどんな育ちがあったのかといった、子ども同士の関わりに力点を置いた観察と記述だ。現状に加えて、子どもがどんなふうに関わり、喜び、学んでいたかという記述があれば、その記録はより生きたものになり、次の保育への力になるだろう。 【空間的な環境の工夫で、子ども同士のさらなる関わりとダイナミックな遊びを実現してほしい】 さまざまなコーナーが充実した当園の保育環境は、子どもの自由な選択と伸び伸びとした遊びこみを可能にしている。こうした良好な現在の環境を土台にした発展的な課題として考えられるのは、現在活用できていない空間的な環境の工夫により、子ども同士の関わりをさらに広げる活動が展開できないかということだ。例えば現在の食事コーナーを空いている時間に有効活用し、子ども同士が関わりながら遊びを大きく発展させられる(積み木などの)遊びコーナーにするなど、ダイナミックな活動の場がつくれれば、現状の遊び文化にもう一つ厚みが加わる。コーナーでの遊びこみの経験で、見通しをもって遊ぶことができる当園の子どもたちなら、大きな空間も上手に協力して使えるだろう。空間的な環境のさらなる工夫と活動の発展を期待したい。
項目別評価の結果
全国共通の評価基準にもとづき、評価機関が45項目を3段階で確認した結果の転記です。
a=よい水準 b=標準的 c=改善にむけた取組が期待される
「よい水準」でなかった項目(42件)をひらく項目をとじる
b・標準的理念・方針を職員や保護者に伝えている
原文: 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。(Ⅰ-1-(1)-①)
b・標準的園を取り巻く状況を把握している
原文: 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。(Ⅰ-2-(1)-①)
b・標準的経営の課題に取り組んでいる
原文: 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。(Ⅰ-2-(1)-②)
b・標準的数年先を見すえた計画がある
原文: 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。(Ⅰ-3-(1)-①)
b・標準的今年度の計画がある
原文: 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。(Ⅰ-3-(1)-②)
b・標準的計画を実行し見直す仕組みがある
原文: 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。(Ⅰ-3-(2)-①)
b・標準的計画を保護者に伝えている
原文: 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。(Ⅰ-3-(2)-②)
b・標準的保育の質を高める仕組みがある
原文: 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。(Ⅰ-4-(1)-①)
b・標準的評価をふまえて改善している
原文: 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。(Ⅰ-4-(1)-②)
b・標準的法令を守る取り組みをしている
原文: 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。(Ⅱ-1-(1)-②)
b・標準的園長が保育の質の向上を引っぱっている
原文: 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。(Ⅱ-1-(2)-①)
b・標準的園長が運営の改善を引っぱっている
原文: 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。(Ⅱ-1-(2)-②)
b・標準的職員の確保・定着の計画がある
原文: 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。(Ⅱ-2-(1)-①)
b・標準的人事の仕組み(評価・処遇)が整っている
原文: 総合的な人事管理が行われている。(Ⅱ-2-(1)-②)
b・標準的働きやすい職場づくりをしている
原文: 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。(Ⅱ-2-(2)-①)
b・標準的職員一人ひとりを育てている
原文: 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。(Ⅱ-2-(3)-①)
b・標準的研修の方針と計画がある
原文: 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。(Ⅱ-2-(3)-②)
b・標準的研修の機会が確保されている
原文: 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。(Ⅱ-2-(3)-③)
b・標準的実習生を受け入れる体制がある
原文: 実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。(Ⅱ-2-(4)-①)
b・標準的運営の情報を公開している
原文: 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。(Ⅱ-3-(1)-①)
b・標準的公正・透明に運営している
原文: 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。(Ⅱ-3-(1)-②)
b・標準的子どもと地域の交流がある
原文: 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。(Ⅱ-4-(1)-①)
c・改善に期待ボランティアを受け入れる体制がある
原文: ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。(Ⅱ-4-(1)-②)
b・標準的関係機関と連携している
原文: 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。(Ⅱ-4-(2)-①)
b・標準的地域のニーズを把握している
原文: 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。(Ⅱ-4-(3)-①)
b・標準的地域に貢献する活動をしている
原文: 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。(Ⅱ-4-(3)-②)
b・標準的子どものプライバシーを守っている
原文: 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。(Ⅲ-1-(1)-②)
b・標準的入園希望者に情報を提供している
原文: 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。(Ⅲ-1-(2)-①)
b・標準的入園・変更時にわかりやすく説明している
原文: 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。(Ⅲ-1-(2)-②)
b・標準的転園時の引き継ぎに配慮している
原文: 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。(Ⅲ-1-(2)-③)
b・標準的子どもの満足を高める仕組みがある
原文: 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。(Ⅲ-1-(3)-①)
b・標準的苦情を解決する仕組みがある
原文: 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。(Ⅲ-1-(4)-①)
b・標準的相談しやすい環境がある
原文: 保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、保護者等に周知している。(Ⅲ-1-(4)-②)
b・標準的相談・意見にすばやく対応している
原文: 保護者からの相談や意見に対して、組織的かつ迅速に対応している。(Ⅲ-1-(4)-③)
b・標準的事故を防ぐ体制がある
原文: 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。(Ⅲ-1-(5)-①)
b・標準的感染症に備えている
原文: 感染症の予防や発生時における子どもの安全確保のための体制を整備し、取組を行っている。(Ⅲ-1-(5)-②)
b・標準的災害に備えている
原文: 災害時における子どもの安全確保のための取組を組織的に行っている。(Ⅲ-1-(5)-③)
b・標準的保育の手順が文書になっている
原文: 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。(Ⅲ-2-(1)-①)
b・標準的手順を見直す仕組みがある
原文: 標準的な実施方法について見直しをする仕組みが確立している。(Ⅲ-2-(1)-②)
b・標準的一人ひとりに合わせた指導計画を作っている
原文: アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。(Ⅲ-2-(2)-①)
b・標準的指導計画を定期的に見直している
原文: 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。(Ⅲ-2-(2)-②)
b・標準的記録の管理体制がある
原文: 子どもに関する記録の管理体制が確立している。(Ⅲ-2-(3)-②)
b(標準的)・c(改善に期待)は「劣っている」の断定ではなく、評価時点でさらなる取組が期待された項目です。その後改善されている場合があります。
見学のときに聞いてみたい観点
第三者評価で「b」または「c」となった項目を、見学時の確認観点に言い換えたものです。bは多くの園に見られる標準的な水準で、園の優劣を示すものではありません。評価の原文は上の項目別評価にあります。
- 災害時の対応
避難訓練の頻度と、災害時の引き渡しルール・連絡手段を聞くと、緊急時の動きが具体的に分かります。 - 感染症への対応
感染症が出たときの保護者への連絡方法と、登園を再開できる基準の運用を聞くと、流行期の対応が分かります。 - 相談のしやすさ
送迎時の会話・連絡帳・面談など、保護者が相談できる機会がどう用意されているかを聞くと、入園後のやりとりのイメージがつかめます。 - 意見・要望の伝え先
意見や要望を伝える窓口と、第三者委員の案内があるかを聞くと、困ったときの道筋が分かります。 - プライバシーへの配慮
写真・動画の取り扱い(SNSやおたよりへの掲載方針)と、着替え・おむつ替え時の配慮を聞くと、個人情報への姿勢が分かります。 - 持ち物と保護者の負担共通の観点
使用済みおむつの処分(園で処分か持ち帰りか)、昼寝用の寝具の用意、毎日の持ち物の量は、入園後の負担を左右します。 - 見学だけでは分からないこと共通の観点
行事の頻度と保護者の関わり方(平日開催か・準備の分担があるか)は、先輩保護者の声とあわせて聞くと実際が見えます。
出典・原文を確認する
引用: 株式会社評価基準研究所 による第三者評価の結果より。出典: かながわ福祉サービス第三者評価推進機構(神奈川県社会福祉協議会) ↗。