- 評価した機関
- 株式会社評価基準研究所
- 評価結果の確定
- 2025/02/26
- 受審回数
- 2回
評価時点の記録です。現在の状況は園や公表元で確認できます。見出しを開くと、評価機関の説明文が読めます。
特に評価の高い点
園の入居環境を有効に活用して目指す保育の実現に着実に向かうことができている
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本園は元町商店街に近い中華街の端にあり、企業やバレエ学校等も入居する大きな通りに面したビルの2階にあるが、特徴としてはすべての保育室が1フロアー内にありしかも仕切りがないという点である。園長は職員の子どもたちに関する情報の共有が、小さな園としては最も大切であると考えており、すべての保育室が見通せる同じフロアー内にあることで子どもたちの成長を把握することができる環境は、目指す保育の実現には非常に効果的であると言える。子どもたちは、この同じフロアー内で自身よりも年長の子どもたちを見ることで憧れを持ち、自ら主体的に成長していくための最も大きな動機を持つことができており、保育者もこれを有効に活用することができている。ビルオーナーにも理解を得て1階に園庭ほどではないが子どもたちの遊び場を屋外にも設置できているなど、ビル環境をできるかぎり有効に活用することができている。
園長と主任の関係性が良好で、園として目指す保育の実現に向けて大きな要因となっている
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園長は、運営主体が変わった8年前から本園にて運営管理者として従事している。前運営会社の方針と比較する保護者からの声や反応に対して多少の戸惑いを覚えながらも、子どもの主体性や自立を育む日々のひたむきな保育実践により、本園においては少しずつ保護者からの理解や信頼を獲得できている。また、現場の責任者でもある主任は新卒採用時から本園に配属されており、これまで着実に経験を積み重ねている存在でもある。頼もしくもあるその姿と、運営全般に対する意識の高さや責任感の強さに対して園長も厚く信頼を寄せており、その両者の関係性も非常に良好である。そのリーダー同士が信頼し合う姿や連携の良さは、心理的安全性の高い職場づくりの土台となっている。
地域性を取り入れた行事を通して地域交流を楽しんでいる。安全に配慮し子どもとともに楽しみこだわりのある食育を進めている
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日本の有名な観光地である横浜中華街が近くにあり、中国の方の利用者も多い。生活習慣や文化の違いに配慮し日本の良き文化と中国の伝承行事等を取り入れ地域ならではの保育を行っている。食材は国産にこだわり素材の味を生かし安心安全な調理を心がけている。ビル内の保育園という限られた環境を活用し、ベランダには子どもと季節に合わせた野菜を育て、乳児からクッキングを行い野菜に興味関心や食べる意欲が持てるよう活動を行っている。3、4、5歳児は配膳を子どもが行い食べる量を考えて伝えるなど、様々な経験を通して子どもの健康と食べる意欲を豊かにした取り組みとなっている。全体計画に地域交流の活動を多く取り入れている点や保育計画に食育計画を盛り込み活動が豊かに行われている点は高く評価される。
今後期待される点
本園は入居しているビルの環境を有効に活用できているが、今後はこの環境をより有効に子どもたちの成長につなげてほしい
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本園では、1フロアの中に緩やかに区切られた歳児別クラスが連続して配置されている。この空間的環境の特長は、それぞれのクラスの連続性である。そこで、こうした環境をさらに生かして生活の主要な場面(着替えや食事など)で子どもたちが他クラスをもっと見合えるようにする工夫を様々な場面でしてみてはどうだろう。例えば3歳児の着替えや支度のシーンを日常的に2歳児が横にいて見ているような形がとれれば、2歳児の行動にはきっと変化があるはずだ。空間的な環境の特長を生かし、子どもたちの「見て、真似て、真似される」関係性が増えていくことを期待したい。
職員の言語化を進めることで保護者との信頼関係構築のさらなる充実につなげてほしい
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本園では、園長や主任が意識的かつ意図的に目指す保育を実現するための「言語化」を進めてはいるが、各職員レベルではまだ日々の保育に追われているため自らの保育を言葉で保護者に説明できていないことが最大の課題かもしれない。園としての理念や中長期計画が策定されており、今後はこれを繰り返し職員に説明するだけではなく、保育の現場ではこれに基づいた判断が日々なされるようにならなければならない。これから本園が保護者から信頼されることになるかどうかは、ここにかかっているといっても良いだろう。そのためには、園長や主任の保育説明ができる論理武装は不可欠となってくるため、新しい保育理解と情報収集が不断に続けられなければならない。これは、法人側の問題でもあり、各園長や主任への保育の柱をきちんと研修する機会提供も必要だろう。
園長と主任の関係性は良好だが、今後は職員の成長をさらに促すために職員の自主性を形にすることで意識向上に努めてほしい
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丸7年の歳月を共にする園長と主任の関係性は非常に良好であり、温厚な二人の性格とその関係性を基盤にして職員が安心して業務に集中できる環境がつくられている。また、園が目指す保育の実現に繋がるような職員からの多様な発想や具体的な取り組みも少しずつ現れ始めている。園の保育を現状よりも発展・充実させていくためには、職員のさらなる成長は必要不可欠である。園長は職員一人ひとりの声を丁寧に聴き、自主性を促したり権限移譲も適宜行いながら、全体の意識向上や現場主導の業務改善に繋がるようなマネジメントにもより一層注力していくことを期待する。
項目別評価の結果
全国共通の評価基準にもとづき、評価機関が45項目を3段階で確認した結果の転記です。
a=よい水準 b=標準的 c=改善にむけた取組が期待される
「よい水準」でなかった項目(30件)をひらく項目をとじる
b・標準的理念・方針を職員や保護者に伝えている
原文: 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。(Ⅰ-1-(1)-①)
b・標準的園を取り巻く状況を把握している
原文: 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。(Ⅰ-2-(1)-①)
b・標準的経営の課題に取り組んでいる
原文: 経営課題を明確にし、具体的な取り組みを進めている。(Ⅰ-2-(1)-②)
b・標準的数年先を見すえた計画がある
原文: 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。(Ⅰ-3-(1)-①)
b・標準的今年度の計画がある
原文: 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。(Ⅰ-3-(1)-②)
b・標準的計画を実行し見直す仕組みがある
原文: 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。(Ⅰ-3-(2)-①)
b・標準的計画を保護者に伝えている
原文: 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。(Ⅰ-3-(2)-②)
b・標準的保育の質を高める仕組みがある
原文: 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。(Ⅰ-4-(1)-①)
b・標準的評価をふまえて改善している
原文: 評価結果にもとづき保育所として取組むべき課題を明確にし、計画的な改善策を実施している。(Ⅰ-4-(1)-②)
b・標準的園長の役割と責任がはっきりしている
原文: 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。(Ⅱ-1-(1)-①)
b・標準的法令を守る取り組みをしている
原文: 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。(Ⅱ-1-(1)-②)
b・標準的園長が保育の質の向上を引っぱっている
原文: 保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。(Ⅱ-1-(2)-①)
b・標準的園長が運営の改善を引っぱっている
原文: 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。(Ⅱ-1-(2)-②)
b・標準的職員の確保・定着の計画がある
原文: 必要な福祉人材の確保・定着等に関する具体的な計画が確立し、取組が実施されている。(Ⅱ-2-(1)-①)
b・標準的人事の仕組み(評価・処遇)が整っている
原文: 総合的な人事管理が行われている。(Ⅱ-2-(1)-②)
b・標準的働きやすい職場づくりをしている
原文: 職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。(Ⅱ-2-(2)-①)
b・標準的職員一人ひとりを育てている
原文: 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。(Ⅱ-2-(3)-①)
b・標準的研修の方針と計画がある
原文: 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。(Ⅱ-2-(3)-②)
b・標準的研修の機会が確保されている
原文: 職員一人ひとりの教育・研修の機会が確保されている。(Ⅱ-2-(3)-③)
b・標準的実習生を受け入れる体制がある
原文: 実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。(Ⅱ-2-(4)-①)
b・標準的運営の情報を公開している
原文: 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。(Ⅱ-3-(1)-①)
b・標準的公正・透明に運営している
原文: 公正かつ透明性の高い適正な経営・運営のための取組が行われている。(Ⅱ-3-(1)-②)
b・標準的子どもと地域の交流がある
原文: 子どもと地域との交流を広げるための取組を行っている。(Ⅱ-4-(1)-①)
b・標準的ボランティアを受け入れる体制がある
原文: ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。(Ⅱ-4-(1)-②)
b・標準的関係機関と連携している
原文: 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。(Ⅱ-4-(2)-①)
b・標準的地域のニーズを把握している
原文: 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。(Ⅱ-4-(3)-①)
c・改善に期待地域に貢献する活動をしている
原文: 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。(Ⅱ-4-(3)-②)
b・標準的転園時の引き継ぎに配慮している
原文: 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。(Ⅲ-1-(2)-③)
b・標準的事故を防ぐ体制がある
原文: 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。(Ⅲ-1-(5)-①)
b・標準的指導計画を定期的に見直している
原文: 定期的に指導計画の評価・見直しを行っている。(Ⅲ-2-(2)-②)
b(標準的)・c(改善に期待)は「劣っている」の断定ではなく、評価時点でさらなる取組が期待された項目です。その後改善されている場合があります。
出典・原文を確認する
引用: 株式会社評価基準研究所 による第三者評価の結果より。出典: かながわ福祉サービス第三者評価推進機構(神奈川県社会福祉協議会) ↗。