- 評価した機関
- 株式会社 R-CORPORATION
- 評価結果の確定
- 2024/01/23
- 受審回数
- 2回
評価時点の記録です。現在の状況は園や公表元で確認できます。見出しを開くと、評価機関の説明文が読めます。
総評(評価機関の記述)
長寿保育園の概要
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●長寿保育園は、昭和40年4月に社会福祉法人長寿福祉会(以下、法人という)により、開設された歴史ある保育園です。法人は、地域の子どもが成長し、社会に役立つ人間となるためには、心身ともに健康であることが重要だと考えて、「子どもが長く健康であるように」との思いに加え、「子どもの成長を寿ぐ(ことほぐ・祝う)」ことの思いから「長寿」と名付けました。創始者の想いをつなぎ、法人理念に『縁(えにし)』を尊び、「保育に係わりであった、子ども、地域、未来を周りから見守り、支えていくことを大切にする」の思いを根幹とし、乳幼児期の育児・子育て支援に、川崎市に他3園(井田保育園、あさのみ保育園、ふくじゅ保育園)を運営しています。 ●長寿保育園は、東急東横線元住吉駅より、ブレーメン商店街を西へ徒歩15分程の静かな住宅街の一角に位置しています。園周辺には、神社や公園も多く、近くに「井田小学校」、新しく建て替えられた法人系列園「井田保育園」があり、子育て世帯が多い地域です。また、国際交流センターの広い芝生、江川せせらぎ遊歩道等、水や緑にあふれた憩いの場があります。保育理念でもある「地域に愛される保育園」を目指して、園庭開放・育児講座・育児相談等・かわさきSOS事業(おしゃべり会)・一時保育等の子育て支援事業を実施し、地域との関わりから子どもの豊かな育みへとつなげています。 ●長寿保育園の定員は160名、0歳児~5歳児までの保育を実施し、現在151名の園児が在園しています。広い敷地には、鉄筋コンクリート2階建ての第1園舎、第2園舎、第3園舎があり、第1園舎に1歳児~5歳児、第2園舎に0歳児、第3園舎は一時保育室及び子育て支援用の多目的室として、活用されています。ゆったりとした保育室、広い園庭に恵まれ、子どもたちは元気いっぱい伸び伸びと、遊びを楽しんでいます。また、園舎前には畑があり、子どもたちは季節の野菜を育て・収穫・調理体験等、食育活動も盛んです。 1.
丈夫な体を育む保育
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長寿保育園(以下、当園という)は、開設から58年目を迎えます。保育姿勢として、名前「長寿」の由来になっている「子どもの健康を祝う」ことを基本に、丈夫な身体作りを目指した保育を展開しています。子どもたちは、年間を通して半袖・半ズボン・素足で過ごしています。これは、新陳代謝が活発な乳幼児期に薄着で過ごし、外気に触れる遊びをすることで、自律神経の健全な発達が促され、抵抗力が高まり健康な身体になるためです。素足により足の指が一本ずつ自由に動き、地面をつかみ、しっかり立つための「足育」の遊びも多く取り入れています。また、口呼吸を鼻呼吸に改善していく「あいうべ体操」を園長の作詞・作曲で、楽しく遊びながら行っています。日々の保育は、午前中は戸外遊びを中心に園庭や散歩に出かけ、十分に身体を動かして遊んでいます。広々とした園庭や公園等が多いという環境にも恵まれています。幼児クラスは、外部講師による「キッズヨガ」・「体育指導」もカリキュラムに取り入れています。職員は、「子どもの気持ちに寄り添い、個人差を十分に配慮し、子どもを尊重した保育」ができているのかを視点に、園内研修を重ね、共通認識を図っています。「子どもたちがやりたい遊び」の実現を目指し、年長児クラスでは、子どもたちの発想から『わくわくナイト』を実施していました。自分たちで作ったうどんを食べてDVDを観るという内容ですが、子どもたち主動により、満足感と達成感が得られた会となりました。今回の利用者家族アンケートに「外遊びが充実」・「園の雰囲気が良い」・「のびのび過ごしている」等の意見が多く寄せられ、保育への高い評価が窺われます。また、卒園した保護者から「学校へ行っても風邪を引かない」等の声も多く聞かれています。 2.
充実した食育活動
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園舎前に広い畑を有し、四季折々の野菜を育てています。子どもたちは土に触れ、種まき、水やり、生長を感じ、収穫、調理して食するという実体験を積み重ねています。調査日は、さつま芋を収穫した跡が畝に残っていました。収穫後もさつま芋のツルを使ったリース作りを保育に取り入れています。常に、体験したことが、次への活動へつながるように取組んでいます。年長児クラスが夏に収穫したポップコーンの皮を干し、紐状にして子どもたちが編み込み、個性溢れるコースターを製作していました。当園の5名の栄養士が、年齢別に食育を担当し、保育士と連携して食育活動を展開しています。毎月の誕生会メニューでは、子どもたちに人気の絵本をテーマに、見た目も楽しく、おいしく食べられるよう工夫して提供していました。その内容はインスタグラムで紹介され、保護者からも絶賛されています。食材は、国産、旬の安全・安心なものを地元の長い付き合いの業者から仕入れています。給食室前に業者の名前と写真つきで紹介し、法人理念『縁』が感じられます。今回の利用者家族アンケートに「食育に力を入れている」・「食育を保育に取り入れている」等の声が多く、満足回答率85%という高い評価を得ています。 3.
地域支援活動の推進
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法人理念『縁』から、「地域に愛される保育園」を目指して、各種の地域支援事業(園庭開放・育児講座・育児相談・出張保育(地域子育てサロン)・かわさきSOS事業(おしゃべり会)・一時保育等を積極的に取組んでいます。地域の情報収集を図り、子育てニーズの必要性を感じ、職員一丸となり保育園の専門的な知識や技術を生かして、子育てに必要な支援を行っています。保育の中でも、近隣保育園との交流はもとより、エコキャップ運動(SDGs)に取組み地域との交流を図っています。当園を卒園した子どもが保護者になり、保育士となって長寿保育園で活躍しています。当時を良く知る保育士も在籍していて、互いに懐かしさや親密さが感じられるアットホームな雰囲気を醸しています。まさに『縁』が感じられ、「地域に愛されている保育園」の証と言えます。 4.
保育士採用への取組
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事業経営上の課題として、保育士採用が挙げられています。この課題は当園に限らず、保育園運営上に共通するものと思われます。当園の現状は、常勤職員の平均年齢が40歳、平均在職期間が13年と定着率は高いのですが、年齢の幅が広いのも特徴の1つであり、採用しても2~3年で転職するケースも多く見られます。新規採用に向けて、法人ホームページの採用情報に、待遇面・業務内容等を詳細に記載すると共に、就職フェアー参加・法人見学会の実施・SNSの活用・実習校との連携等に取組んでいます。人材の安定と育成は、保育内容の向上につながります。地元を愛し、愛される保育園としての特徴を生かし、採用につながるような取組に期待します。
項目別評価の結果
全国共通の評価基準にもとづき、評価機関が45項目を3段階で確認した結果の転記です。
a=よい水準 b=標準的 c=改善にむけた取組が期待される
全45項目よい水準(a) 40/45項目
福祉サービスの基本方針と組織よい水準(a) 5/9項目
組織の運営管理よい水準(a) 17/18項目
適切な福祉サービスの実施よい水準(a) 18/18項目
「よい水準」でなかった項目(5件)をひらく項目をとじる
b・標準的園を取り巻く状況を把握している
原文: 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。(Ⅰ-2-(1)-①)
b・標準的数年先を見すえた計画がある
原文: 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。(Ⅰ-3-(1)-①)
b・標準的計画を実行し見直す仕組みがある
原文: 事業計画の策定と実施状況の把握や評価・見直しが組織的に行われ、職員が理解している。(Ⅰ-3-(2)-①)
b・標準的計画を保護者に伝えている
原文: 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。(Ⅰ-3-(2)-②)
b・標準的園長が運営の改善を引っぱっている
原文: 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している。(Ⅱ-1-(2)-②)
b(標準的)・c(改善に期待)は「劣っている」の断定ではなく、評価時点でさらなる取組が期待された項目です。その後改善されている場合があります。
出典・原文を確認する
引用: 株式会社 R-CORPORATION による第三者評価の結果より。出典: かながわ福祉サービス第三者評価推進機構(神奈川県社会福祉協議会) ↗。