- 評価した機関
- 株式会社評価基準研究所
- 評価結果の確定
- 2026/02/26
- 受審回数
- 1回
評価時点の記録です。現在の状況は園や公表元で確認できます。見出しを開くと、評価機関の説明文が読めます。
総評(評価機関の記述)
将来の人材構成を見据えた職員のキャリアアップ研修が計画されている
+ 説明文を読む− 説明文を閉じる
本園では、将来の人材構成を見据えた職員育成の一環として、計画的なキャリアアップ研修を実施している。年2回の園長面談を通じて、職員一人ひとりが自身のやりたいことや目指す姿を明確にし、その実現に向けて努力する意義を自覚できるよう支援している。面談内容は文書化し、年度ごとに前期・後期の目標設定、振り返り、見直しを行うことで、成長の過程を可視化している。これにより、職員の主体性が高まるとともに、個々の目標に応じた研修や支援内容を的確に計画することが可能となっている。その結果、職員の成長が園全体の人材力向上につながり、当園で育成された主任が他園の園長として活躍するなど、将来を見据えた人材育成の成果が着実に現れている。
子どもの「生きる力」を創り、子ども主体の保育の実現に取り組んでいる
+ 説明文を読む− 説明文を閉じる
本園では、「生きる力を創る」という保育理念のもと、子ども一人ひとりの興味・関心を尊重し、主体的な育ちを支える保育の実現に取り組んでいる。子どもが自ら選び、考え、表現できるよう、環境構成を工夫し、のびのびと自己表現できる場を整えている。現在は「子ども主体の保育」への移行期にあり、園長・主任を中心に、職員の意識改革と実践の両面から段階的な取組が進められている。保育者は、子どもが自発的に始めた遊びを深められるよう環境や素材を調整し、「遊びをつくる」存在から「遊びを支える」存在へと役割を転換しつつある。また、ワンフロアの園舎という特性を生かし、異年齢の関わりを通して学び合う環境が整えられており、こうした取組は子どもの「生きる力」を育むとともに、子ども主体の保育の質の向上につながっている。
園の軸となる園長と主任2名の関係性の良さがマネジメントに活かされている
+ 説明文を読む− 説明文を閉じる
園長と主任2名の関係性が非常に良好であることが園全体の方向性を揃えるうえで大きな強みとなっている。園の中心となる3名が同じ価値観を共有し、職員の挑戦を後押しする姿勢を持っていることは、職員の心理的安全性を高め安心して働ける状態を創り、子どもへの関わりの質をも高めている。主任は人権研修の学びから「大人が幸せであることが子どもの幸せに繋がる」という視点を取り入れ、「職員が幸せであること」を大切に考えて保育者自身のウェルビーイングを意識したマネジメントに取り組んでいる。園は変化をスムーズに進める土壌が整っているということだ。職員が前向きな気持ちで、子どもの主体性を尊重する保育を実現するための意識改革と日々の保育実践に良い影響をもたらしていってほしい。
業務の深みに応じた組織体制の再構築が求められる
+ 説明文を読む− 説明文を閉じる
本園では、職種ごとに主となる職員を配置した業務分掌のもと、全職員がワンチームとして課題に主体的に取り組む風土が醸成されており、園運営は概ね円滑に機能している。一方で、業務内容の専門性や複雑化が進む中、リスクマネジメントや防災等については、委員会や担当者を明確に位置付けることで、各分野の専門性を高め、業務の標準化や属人化の防止につなげる余地があると考えられる。担当制を明確にすることで、職員が主体的に知識を習得し、調整・とりまとめ役を担う経験を積むことができ、職員育成の観点からも効果が期待される。今後は、業務の深みに応じた組織体制の見直しを行い、園運営の質のさらなる向上を図ることが課題である。
子ども主体の保育を実現するための、保育を振り返る仕組みつくりに期待したい
評価機関の記述 1
+ 説明文を読む− 説明文を閉じる
上記に掲げた高評価の一方で、今後強く期待したいのが、子ども主体の保育の実現である。研修等をとおして子どもの主体性を尊重する保育への意識が職員間で高まっており、子どもの興味関心を起点とした活動展開を増やしたいという思いが主任からも伝わってくる。子ども主体の保育の重要性を理解しながらも、実際の現場ではこれまでの習慣や環境の制約、固定観念の影響からか、なかなか前に進めないといった状況がある。職員同士が「理想とする保育=やりたい保育」を語り合う場を持ち、言語化することで仲間と共有し、整理した具体的内容を共通理解することが、行動変容に繋がる可能性を大きくすると思えた。実践後には個とチームの振り返りを記録に残す、そのための対話の時間を意味あるプロセスとして積み重ね、日々保育を振り返る文化が根付く仕組みを創ることが、さらなる保育の質向上へと繋がることと思える。 【子どもの興味関心の移り変わりに対応する環境設定を目指してほしい】 園周辺は季節を感じられる自然であふれており、一年をとおして魅力的な園外活動が繰り広げられている。一方で、保育室の遊びの環境は、子どもたちのありのままの姿をよく観察し理解した上で設定され、常に流動的であり、興味関心の動きによってその環境も再構築されていくものである。子ども理解から保育室には複数の遊びができる環境がコーナーとして用意され、子どもたちが自ら選択し、その関わりによって変化したり、継続したりすることで、深く豊かな環境へと創りこまれていく。当園においても、自発的に遊び込む、夢中になる、没頭するといった子ども一人ひとりの意欲が満たされ、非認知的能力が育まれる環境設定が意図されている。常設のコーナーを維持する環境づくりに関しては、今後も取り組みたいこととして挙げられており、子どもの「やりたい」思いを存分に保障できる保育環境のさらなる発展に期待したい。
項目別評価の結果
全国共通の評価基準にもとづき、評価機関が45項目を3段階で確認した結果の転記です。
a=よい水準 b=標準的 c=改善にむけた取組が期待される
「よい水準」でなかった項目(23件)をひらく項目をとじる
b・標準的理念・方針を職員や保護者に伝えている
原文: 理念、基本方針が明文化され周知が図られている。(Ⅰ-1-(1)-①)
b・標準的園を取り巻く状況を把握している
原文: 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。(Ⅰ-2-(1)-①)
b・標準的数年先を見すえた計画がある
原文: 中・長期的なビジョンを明確にした計画が策定されている。(Ⅰ-3-(1)-①)
b・標準的今年度の計画がある
原文: 中・長期計画を踏まえた単年度の計画が策定されている。(Ⅰ-3-(1)-②)
b・標準的計画を保護者に伝えている
原文: 事業計画は、保護者等に周知され、理解を促している。(Ⅰ-3-(2)-②)
b・標準的保育の質を高める仕組みがある
原文: 保育の質の向上に向けた取組が組織的に行われ、機能している。(Ⅰ-4-(1)-①)
b・標準的園長の役割と責任がはっきりしている
原文: 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して表明し理解を図っている。(Ⅱ-1-(1)-①)
b・標準的法令を守る取り組みをしている
原文: 遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行っている。(Ⅱ-1-(1)-②)
b・標準的人事の仕組み(評価・処遇)が整っている
原文: 総合的な人事管理が行われている。(Ⅱ-2-(1)-②)
b・標準的研修の方針と計画がある
原文: 職員の教育・研修に関する基本方針や計画が策定され、教育・研修が実施されている。(Ⅱ-2-(3)-②)
b・標準的実習生を受け入れる体制がある
原文: 実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。(Ⅱ-2-(4)-①)
b・標準的運営の情報を公開している
原文: 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。(Ⅱ-3-(1)-①)
b・標準的ボランティアを受け入れる体制がある
原文: ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。(Ⅱ-4-(1)-②)
b・標準的関係機関と連携している
原文: 保育所として必要な社会資源を明確にし、関係機関等との連携が適切に行われている。(Ⅱ-4-(2)-①)
b・標準的地域のニーズを把握している
原文: 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。(Ⅱ-4-(3)-①)
b・標準的地域に貢献する活動をしている
原文: 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。(Ⅱ-4-(3)-②)
b・標準的子どものプライバシーを守っている
原文: 子どものプライバシー保護に配慮した保育が行われている。(Ⅲ-1-(1)-②)
b・標準的入園希望者に情報を提供している
原文: 利用希望者に対して保育所選択に必要な情報を積極的に提供している。(Ⅲ-1-(2)-①)
b・標準的入園・変更時にわかりやすく説明している
原文: 保育の開始・変更にあたり保護者等にわかりやすく説明している。(Ⅲ-1-(2)-②)
b・標準的転園時の引き継ぎに配慮している
原文: 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。(Ⅲ-1-(2)-③)
b・標準的事故を防ぐ体制がある
原文: 安心・安全な福祉サービスの提供を目的とするリスクマネジメント体制が構築されている。(Ⅲ-1-(5)-①)
b・標準的保育の手順が文書になっている
原文: 保育について標準的な実施方法が文書化され保育が提供されている。(Ⅲ-2-(1)-①)
b・標準的一人ひとりに合わせた指導計画を作っている
原文: アセスメントにもとづく指導計画を適切に作成している。(Ⅲ-2-(2)-①)
b(標準的)・c(改善に期待)は「劣っている」の断定ではなく、評価時点でさらなる取組が期待された項目です。その後改善されている場合があります。
出典・原文を確認する
引用: 株式会社評価基準研究所 による第三者評価の結果より。出典: かながわ福祉サービス第三者評価推進機構(神奈川県社会福祉協議会) ↗。