- 評価した機関
- 株式会社 R-CORPORATION
- 評価結果の確定
- 2025/04/15
評価時点の記録です。現在の状況は園や公表元で確認できます。見出しを開くと、評価機関の説明文が読めます。
総評(評価機関の記述)
保育室さくらんぼの概要
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●保育室さくらんぼ(以下、当室という。)は、合同会社桜の木(以下、法人という。)の運営です。法人は、平成27年度よりスタートした「子ども・子育て支援制度」により、地域型保育事業の1つとして、地域に密着した小規模な保育を担うことを目的に、設立されました。当室は、平成27年4月1日から川崎市家庭的保育事業を開設・運営しており、令和5年4月1日に法人化し、現在に至っています。地域の保育所と連携しながら、共に地域の子どもたちを守り育てる役割を担い、子ども一人ひとりにきめ細やかに対応する家庭的保育ならではの特徴を生かした保育を展開しています。 ●当室はJR南武線「鹿島田駅」から徒歩8分程の場所にあり、鉄骨陸屋根3階建ての1階にあります。道路向かいには消防署があり、近隣には公園や神社があります。また、近くには遊歩道があり、二ヶ領用水が流れていて、子どもたちは四季折々の自然に触れながら、鯉やめだか、ザリガニ、カルガモの親子との出会いに目を輝かせ、日々の散歩を楽しんでいます。連携園との交流を図り、3歳児以降は連携施設へ優先入園できる体制になっています。 ●当室の定員は5名(0歳児~2歳児)であり、現在5名の子どもが在籍しています。室内は、安全・衛生面に十分配慮し、子ども用トイレ・シャワーパン・手洗い場を設置し、子どもたちが使いやすい位置に遊具等を配置しています。全職員は保育理念の下、一人ひとりの子どもに寄り添い、子どもの個性や気持ちを受容し、スキンシップを図りながら日々を過ごし、子ども・職員・保護者の笑顔が溢れています。 1.
きめ細やかな温かい保育
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当室は、家庭的保育室ならではの特徴を生かし、子ども一人ひとりの年齢・発達段階を見極め、個人差を十分に配慮し、子どもを尊重した保育を行っています。全職員は、保育理念や方針を基に、子どもへの言葉がけや対応について職員間の共通認識を図り、子どもの気持ちに寄り添い、優しく丁寧に関わっています。少人数ならではの保育体制で、1対1の関わりと言っても過言ではありません。正に家庭の延長という雰囲気で、ゆったりとした環境の中で、子どもの要求に応じた保育が展開されています。子どもたちが大好きなごっこ遊びの品物は全て手作りされ、豊富な種類・数量、リアルさは圧巻です。人形の着せ替え洋服、お医者さんごっこの聴診器、注射器(メモリ付・シリンダーも作動)、パン屋さん(パンやドーナツ)、クレープ屋さん(素材の果物)、お寿司屋さん(豊富なネタ)等々、目で見て・触れて・作れる喜びが体験できます。職員は常に子どもたちの要求や状況に応じ、飽きさせないよう、一日を楽しく過ごさせるよう、「動」と「静」の活動のバランスを考慮し、意欲や心身の発達を促しています。散歩コースも年齢・発達・その日の子どもの状況に合わせて選び、安全で無理なく楽しめるよう工夫しています。今回の利用者(保護者)アンケートの設問「季節や自然との触れ合いが保育の中に感じられますか」では、満足回答率100%でした。また、保護者意見では「子どものペースに合わせて保育」、「子どもを大切にしている」、「少人数で目が行き届いている」、「手厚い保育」等々が寄せられ、保育への満足が窺われます。 2.
職員の連携と保育の質の向上
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家庭的保育室の体制上、職員の人数も限られていますが、全員が保育士資格や豊富な保育経験を有し、常勤職員2名、非常勤職員7名で運営されています。職員間の連携がとても良く取れていて、子どもたちへの「愛」が溢れていると感じられます。常に子どもへの気配り、応答的な関係作りに努め、子どもも職員も笑顔が絶えません。調査日も子どもたちは機嫌良く笑顔で迎えてくれて、普段と変わらず元気に遊ぶ姿が見られました。見知らぬ人がいても傍に安心できる保育者がいることで、安心・安全と感じ、自分を表現できている証と思われます。子どもたちの要求が十分に満たされることで、トラブルやかんしゃくもなく、温かく穏やかな時間が流れ、保育目標通りに子どもたちは、よく遊び・よく食べて・よく眠っています。職員間では、常に子どもの様子の情報を伝え合い、子どもたちの遊びへの反応から次への課題を話し合い、より良い保育につなげています。子どもが喜びそうな遊具を揃え、手作り遊具作りに余念がありません。手触りが良く安全面にも配慮した、フェルトを使った遊具を作り、プレゼントもしています。クリスマス会では、親子で楽しく遊び、親子で美味しく給食を食べ(親にも給食提供)、帰りには手作り遊具(6種類のドーナツ)を渡しています。家庭でもドーナツ屋さん等を保育の延長で楽しめるようにとの思いが込められています。調査日にも卒室に向けて、数多くの作品をまとめてアレンジ、花束の手作りを楽しんでいました。職員は、常に子どもたちの喜ぶ顔を思い浮かべながら作り、職員自身も楽しく参加するという保育の相乗効果が感じられ、保育の質の向上につながっていると言えます。 3.
食育への取組
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当室では食育を全体的な計画及び年間指導計画・月間指導計画に位置付け、計画に基づき食事がより楽しめるように取組んでいます。子どもが食に対する興味・関心が持てるよう、調理前の食材のお手伝い(野菜の皮むき等)を通して、色や形、大きさ、硬さ、匂い等を五感で感じさせています。また、絵本や紙芝居、パネルシアター等を使って食べることの大切さや楽しさを伝えています。栽培物では限られたスペースを有効活用し、布袋を使ってさつま芋を栽培して大きなお芋が収穫でき、子どもたちは大喜びでした。給食では、川崎市公立保育園の献立を使用し、調理員が子どもの発達に合わせて食べやすく工夫して調理しています。保育室から調理室が見えるため、「いい匂いがしてきた」、「今日のご飯何かなぁ~」等の会話が聞かれ、子どもたちは給食を楽しみにしています。食事は、どの子も意欲的に良く食べ、残食がほとんどない状況です。食事を終え、コップのお茶を飲み終えると、コップを調理員に渡し「おいしかったー!」と一言、思わず笑顔になる心温まる雰囲気で、子どもと調理員との関係が育まれています。今回の利用者(保護者)アンケートでも「給食が美味しくて子どもが何でも食べてくれる」、「本当に美味しく子どもも良く食べている」等の意見が寄せられ、満足回答率80%の評価を得ています。 4.
経営課題に向けた取組
評価機関の記述 1
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当室の事業経営上の課題として「入園児の確保」が挙げられています。出生数の低下や、近隣に大型の保育園が増加したことにより、入園児の確保が厳しくなっている状況です。一般的に保育の形態として、保育園や幼稚園は広く知られていても、家庭的保育室という知名度は低いと思われます。当室では、地域の方々に存在を広くアピールしていくことが必要と考え、これまでの川崎市家庭的保育協議会のホームページの紹介に加え、独自の保育室ホームページ作成を検討しています。また、中・長期ビジョンに「入園児の確保を目標にしつつ、子どもだけでなく保護者にも優しく寄り添えるような保育室を目指す」を掲げ、具体的な取組として「保育室の開放」、「イベント開催」、「育児相談」等を計画し、次年度に向けて体制作りを職員間で話し合っています。時代に即したSNS活用のアプローチ計画に沿い、家庭的保育室ならではの温かく手厚い保育の良さを広くアピールして行かれるよう期待いたしております。
項目別評価の結果
全国共通の評価基準にもとづき、評価機関が45項目を3段階で確認した結果の転記です。
a=よい水準 b=標準的 c=改善にむけた取組が期待される
「よい水準」でなかった項目(10件)をひらく項目をとじる
b・標準的園を取り巻く状況を把握している
原文: 事業経営をとりまく環境と経営状況が的確に把握・分析されている。(Ⅰ-2-(1)-①)
b・標準的職員一人ひとりを育てている
原文: 職員一人ひとりの育成に向けた取組を行っている。(Ⅱ-2-(3)-①)
c・改善に期待実習生を受け入れる体制がある
原文: 実習生等の保育に関わる専門職の研修・育成について体制を整備し、積極的な取組をしている。(Ⅱ-2-(4)-①)
b・標準的運営の情報を公開している
原文: 運営の透明性を確保するための情報公開が行われている。(Ⅱ-3-(1)-①)
c・改善に期待ボランティアを受け入れる体制がある
原文: ボランティア等の受入れに対する基本姿勢を明確にし体制を確立している。(Ⅱ-4-(1)-②)
b・標準的地域のニーズを把握している
原文: 地域の福祉ニーズ等を把握するための取組が行われている。(Ⅱ-4-(3)-①)
c・改善に期待地域に貢献する活動をしている
原文: 地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な事業・活動が行われている。(Ⅱ-4-(3)-②)
b・標準的転園時の引き継ぎに配慮している
原文: 保育所等の変更にあたり保育の継続性に配慮した対応を行っている。(Ⅲ-1-(2)-③)
b・標準的子どもの満足を高める仕組みがある
原文: 子ども満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている。(Ⅲ-1-(3)-①)
b・標準的苦情を解決する仕組みがある
原文: 苦情解決の仕組みが確立しており、周知・機能している。(Ⅲ-1-(4)-①)
b(標準的)・c(改善に期待)は「劣っている」の断定ではなく、評価時点でさらなる取組が期待された項目です。その後改善されている場合があります。
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引用: 株式会社 R-CORPORATION による第三者評価の結果より。出典: かながわ福祉サービス第三者評価推進機構(神奈川県社会福祉協議会) ↗。